ロボットの少女と一緒に終末世界を冒険する2Dアドベンチャー「ロボットガール・ミーツ・ヒューマン!」の紹介レビュー

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ロボットガール・ミーツ・ヒューマン!ってこんなゲーム

日本のUsui Sioが開発した2Dアドベンチャー

舞台は彗星が地球に急接近してきたその夜に、ニンゲンが忽然と姿を消した世界。
プレイヤーはすべてのロボットと街の機能をコントロールするAIコンピューター『マザー』となり、しばらくした後に研究所で目覚めたロボットの少女を誘導してニンゲンがいなくなった終末世界を一緒に冒険することになる。

 

ゲームプレイ

主人公のスカーレットは「ニンゲンを笑顔にする」ことを目的に作られた高性能ロボット。しかし、ニンゲンがいなくなった今、このままでは自分の存在意義が危ぶまれる・・・。というわけで研究所から出て、街でまだいるかもしれないニンゲンを探すことに。

スカーレットは人間と同じように手足を動したり物を調べたりできるほか、目に見えないものを検知する『サーチ』と電気機器などを操作する『コントロール』という二つの便利な能力を備えており、より街の細かいところまで調べることが可能。

インタラクトできる場所ではアイコンが表示されていて、サーチ機能も右クリックをポチっとやるだけなので非常にわかりやすく、全体的に仕掛けも優しいのでゲームが苦手な人でも容易にクリアできるようなカジュアルな内容になっている。

マップは3Dなのに操作は2Dとして動かせるのも本作の特徴の一つ。
基本的には横スクロールのサイド視点だが、道の十字路でスペースキーを押すともう一つの道が正面に切り替わって進めるようになる。このスムーズな切り替わりが心地よく、マップに奥行きが感じられ、道を曲がると景色や建物ががらっと変わるのが探索をまた一段と楽しいものに変えてくれていると感じた。

なにより本作を魅力的なものにしているのが登場キャラクターたちのかわいさ

敵性キャラがいないので戦闘もなく、嫌なキャラも出てこない。猫や幽霊との会話や遊びの内容がほのぼのとしており、その時間はただただ癒される。

欲を言えばもっと絶望的な苦難や問題を乗り越えるような描写があれば物語に心を揺さぶられたかもしれないが、そうでなくてもニンゲンとロボットの優しさに溢れた世界を十分に感じられてこれはこれで良かったと思う。

良かった点

・心暖まるかわいいストーリー
・ゲーム進行や操作でつまずくところがなく、子供から大人まで楽しめる内容
・会話から伝わる登場キャラのかわいさ
・無料で遊べる

微妙だった点

・バッドエンド時にタイトルに戻らず、画面が止まるので続いているのか終わったのかよくわからなかった

 

総評

60/100

ストーリーは心に響くほど優しく、無料なので財布にも優しい。この世界のニンゲンたちを笑顔にするつもりが、ラストはこっちまで笑顔にさせられる。童話っぽくてどちらかというと子供向けの内容だが、大人でも十分に楽しめるものになっているので老若男女問わずおすすめ。

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