古代ローマ最強の剣闘士を目指す3Dアクション「I, Gladiator」の紹介レビュー

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I, Gladiatorってこんなゲーム

ベラルーシのSteel Monkeysが開発したアクションRPG

ローマ各地で行われているトーナメントに参加し、剣、メイス、槍などの武器と残忍な戦闘スキルを用いて敵を打ちのめしていくゲーム。

グラディエーターたちが生死をかけて戦うコロシアムを舞台にしており、主人公のルーファスとして勝ち進み、ローマ中から喝采を浴びる最強の剣闘士を目指すことになる。

 

ゲームプレイ

一人用のストーリーモードと対戦用のマルチプレイモードがあり、ストーリーモードでは全80ステージを攻略していく。

ルールはアリーナ形式で、次々と投入される敵と戦い最後までやられなければ勝者となる。

ステージの合間では、敵を倒したときに得られるお金で強力な武器を購入したり、ステージクリア後の経験値でスキル(スタミナ、体力、攻撃力、防御力)を強化できる。

武器・防具の豊富さが本作の魅力の一つとなっており、剣だけでも24種類。槍やメイス、防具を合わせると100種類以上の装備が取り揃えられている。

 

残忍だけど地味な戦闘

トドメの攻撃で手足や頭が吹き飛ぶなどゴア描写はなかなかド派手なところはグラディエーター物らしくて良かったが、肝心の攻撃システムが単調すぎて戦闘の幅が狭いのがちょっと残念。

操作は左クリックでHack攻撃、右クリックでSlash攻撃。

しかしHackとSlashに大きな違いはなく、戦闘ではこちらのスタミナが尽きるか相手が倒れるまで基本的にこの二つの攻撃を交互に繰り出すだけになる。

一応、スタン攻撃と溜め攻撃もあるが、通常攻撃とダメージはそれほど変わらないのと溜めるのに時間がかかる分、むしろやるだけデメリット。

またアリーナ戦だけに複数を相手にすることが多いのに対して、多人数相手に有効な攻撃方法に乏しく、囲まれても通常攻撃だけで一人ずつ倒していくしかない

一対一に持ち込むことに成功してもそこからの駆け引きはなく、クリック連打しているだけでなんとかなってしまう。巨大なボスやトラなどさまざまな敵が出てくるのは嬉しいが、どの敵にも同じ攻撃でなんとかなってしまうのも戦闘がつまらない要因になっている。

 

バランスの悪さ

元がスマホゲーだからか、主人公の成長とゲームの進行度合いのバランスが非常に悪い

主人公のレベルが5になる頃に、20レベルくらいの敵が出てくるのが当たり前になるなど、普通にストーリーを進めていくだけではレベル差が大きく離れていく。

これを解決するには、5~10分ほどクリックし続けてボスを倒し強引にステージを突破していくか、一度クリアしたステージを何度もクリアして主人公を強化するしかなく、いずれにせよ時間がかかる面倒な方法しかない。

良かった点

・ストーリーがまともで、グラディエーター体験としてはまずまず
・武器防具の種類が豊富
・ラテン語による音声で没入感アップ
・ゴア度が高い
・日本語対応

微妙だった点

・戦闘が単調
・成長バランスの悪さ

総評

34/100

過去ステージのスキップ機能がないスマホゲームをやっているようなプレイ感。アクションは地味で、ステージクリア時に得られる経験値が雀の涙なのでさくさく進められないのも難点。剣闘士の見た目やローマの雰囲気は良かったので、そういったものを求めている人には良いかもしれない。

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