bってこんなゲーム
巨大ミツバチとなって小さな花畑の上を飛び回る簡単なフライトシミュレーター。
舞台は草原のオープンワールド。
昼夜のサイクルがあり、リラックスできる音楽と周囲の環境を楽しみながらミツバチとして生きる体験型のゲームとなっている。
◆ミツバチの『b』になってひたすら飛び続ける
タイトル名と同じくらい内容の方もシンプル。
同ジャンルの『Bee Simulator』みたいに濃密なストーリーやスズメバチとの戦闘があるわけでもなく、ただ空を飛ぶだけというもの。特にこれといった目的も無いからやっている側の感覚としては「無」に近い。強いて特徴を挙げるなら自由度は非常に高くどこまでも制限なく飛んでいける。物に当たり判定が無いから地面も突き抜けられるし、上に飛んでいけば空を越えて宇宙にだって簡単に行ける。宇宙から見下ろしたときに地球の形が薄っぺらい四角形なのが判明するなど意外な発見もあって面白い。しかし、ゲームそのものの作りはかなり粗く、やることも少ないから10分もやればすぐに飽きてしまう。
だがどういうわけか、Steamでのレビュー数は3000を超えており、『非常に好評』という評価を得ている。その中身はほとんど大喜利みたいなもの。ゲーム自体の出来は置いといて、このなんともいえないシュールな体験はついつい誰かに話したくなる謎の魅力を放っており、突っ込みどころが満載なため、ネタにしやすいと意味では最高のゲームの一つになっている。
良かった点
・宇宙まで飛べるオープンワールド
・BGMと環境音が良く、没入感を高めている
・巨大すぎる蜂、地球が四角、天の川がやたらとリアル、地面すら通り抜けられるなどネタにしやすいアンバランスさ
・無料で遊べる
微妙だった点
・PCスペックが足りていても妙に重い
・飛ぶ以外は何もできない
・サンドボックスとしてコンテンツがない
◆総評
30/100
虚無で哲学的で飛び続けながら禅を組むような体験ができる蜂のシミュレーター。面白いかどうかはともかくネタとしてやるならアリ。無料なので試しにやるならおすすめ。