遭難したロシア船に乗り込んでゾンビを倒すサバイバルホラー「Cold Fear」の紹介レビュー

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Cold Fearってこんなゲーム

フランスのDarkworksが開発したサバイバルホラー

遭難した捕鯨船に乗り込み、謎の寄生種によって変異したモンスターやゾンビと戦いを繰り広げていくという内容。

日本語は非対応。落ちているメモに次の目的地や攻略に関して書かれているので少しだけ英語を読む必要あり。

 

あらすじ

嵐吹き荒れるベーリング海峡

ロシアの捕鯨船イースタンスピリット号からの遭難信号に対応して、沿岸警備隊に所属しているトム・ハンセンは彼らの救出に向かう。

捕鯨船に到着すると、そこには一足先に投入された米海軍特殊部隊の死体が散乱していた。皆の体はバラバラに引き裂かれ甲板は血で真っ赤に染まっている。

一人になってしまったハンセンは帰ることも許されず、この船の秘密を突き止めるために船内を調査することになる。

 

船上のバイオハザード

バイオハザードに極めて近い作風。

ゲームプレイとしてだけでなくストーリーまでもバイオと酷似している。ウイルスが寄生虫に変わっただけのようなもの。ゲームの方はどちらかというとアクションの側面が強く、謎解き部分はあっさり。物を拾ってもインベントリは無いので回復アイテムは即回復、弾はすぐ補充。

銃は全て持ち歩けるので、どの銃を持っていくかアイテム枠に悩まされることもない。消費アイテムを何度でも補充してくれる場所もあり、全体的にサバイバル要素を薄めたバイオといった印象。

『Cold Fear』がバイオシリーズと一線を画しているのは環境の細かさとそれをしっかりとゲームに取り入れた作りだと思う。

船に押し寄せる大波は単なる飾りじゃなくプレイヤーの画面も常に左右に揺れるなど没入感を一層高めてくれる。また、船内は火事や浸水といった二次災害が発生しており、気をつけて歩かないと火に飲まれたり感電してあっという間にゲームオーバーになることも。

戦闘も緊張感があるが、それ以外のところでも気が抜けず普通に歩くだけでもなんらかの災害に巻き込まれるシビアさは『絶体絶命都市』に近いものを感じた。

 

良かった点

・敵と武器の種類がそれなりに多く戦闘が楽しめる
・インベントリなどの要素がなくテンポが良い
・船上の過酷な環境サバイバル(火事、感電、津波などの脅威)
・部屋がどれも作り込まれている

微妙だった点

・マップがないので次の目的地を言われてもわからないことがある
・カメラアングルがややこしい(基本は客観視点、銃を構えると肩越し視点)
・オリジナルと思えないバイオに寄せすぎたストーリー
・ボリュームが少ない(クリアまで4~6時間)
・日本語非対応

 

総評

62/100

同時期に発売されたバイオ4と比較され影を潜めていた作品。サバイバルホラーファンを満足させるのに十分な出来で、今改めてやってみるとなかなか面白い。初期のバイオを引き継ぎつつ船上のサバイバルもしっかりと楽しめる内容になっているのでおすすめ。

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