死の淵から蘇った男がカルト教団に復讐するホラーFPS「CULTIC」の紹介レビュー

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CULTICってこんなゲーム

アメリカのJasozz Gamesが開発したホラーFPS

銃やダイナマイトなどの武器を扱い、カルト教団が支配する地域を一人で攻略していく

現在日本語には対応していないが、敵も主人公も喋らない上に拾えるメモもゲームプレイには影響しないので英語でも問題なし。

 

あらすじ

舞台は1963年のアメリカ。ニューグランデュエル州(架空)では連続失踪事件が立て続けに発生しており、人々を震撼させていた。

事件を担当する刑事は責任を取らされて解任。拳銃とバッジをテーブルの上に置き、男は一人で捜査を進めることになるが、その直後、男の背後に斧を持った謎の集団が現れる。

気がつくと周りは死体の山。多くの痛みと苦しみに耐え、死の淵から蘇った男は自分を襲ったカルト集団への復讐を誓うのだった。

 

戦闘

戦闘面は非常に満足度の高いものに仕上がっている。

銃はチート級の凄い銃があるわけでもなくどれもクラシックな物ばかりだが、ハンドガンでも威力があるのでガンガン進められる。撃っても弾速が落ちず偏差撃ちの必要がないから遠くの敵も簡単にスナイプでき、大抵の敵はヘッドショット一発で頭が吹き飛ぶ。

このときのゴア描写も容赦ないから爽快感が抜群。

魅力的な銃に加えてダイナマイトや火炎瓶など投擲武器の使い方も多彩

ライターで火をつけて敵の集団に投げるのも効果的だけど、火をつけずに置いておき敵を呼び寄せたときに銃で爆発させて一網打尽にするといった使い方もできる。

また、ダイナマイトと火炎瓶をミックスして大爆発を引き起こすやり方もあり、復讐劇にふさわしい演出をプレイヤーの手で作り上げることも可能になっている。

 

メリハリの効いたレベルデザイン

ステージは通路のような狭い場所と開けた場所が意図的に交互して飽きさせないデザインになっている。

開けた場所でうかつに敵の集団に突っ込むと高所や建物裏など予想外の方向から撃たれてハチの巣にされる可能性が高い。なので別ルートから裏取りしたり投擲武器を使ったりと必然と戦略性が生まれる。

一方で、狭い場所では周囲の状況がわからないから前に突っ込むほかなく銃撃戦がより加速する。

 

敵の挙動は微妙

残念だった点。敵のAIはあまり洗練されてない印象で、ドアや物によく引っかかってるし近くにいても追ってこないことがよくある。

そのわりにはエイムの精度は完璧で遠くからでも当ててくるのが違和感として残った。

 

良かった点

・気持ちいいガンアクション、豪快に敵を倒せる投擲武器
・カルト集団の陰鬱な雰囲気
・メリハリの効いたレベルデザイン
・火炎瓶で焼いたりヘッドショットのゴア描写がよくできてる
・フードを被った信者、ゴースト、モンスターと相手にする敵がユニーク
・内容のわりに価格が安い

微妙だった点

・重要なアップグレードアイテムを見つけるために探索を気にしすぎるとテンポが落ちる
・武器切り替えに確認が入ってスムーズにいかない、数字キーじゃなくマウスホイールで武器を切り替えるタイプにはやりづらいかも
・敵の挙動は少し残念な出来
・後半は暗く敵が見にくいことがある
・無数のオブジェクトを掴めるがあまり意味ない
・日本語非対応(読まなくてもゲームプレイに影響なし)

 

◆総評

81/100

これまであまり触れたこと無いジャンルだったが面白くて期待以上だった。ゲーム部分だけでなく音楽も一人で制作されたそうで、見た目以上に完成度が高い。まだ一章のみで続きは有料DLCらしいが、内容のわりに価格も安く本編だけでもかなり遊べるのでおすすめ。

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