カメラを使って謎を解く一人称視点のサイコホラー「MADiSON」の紹介レビュー

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MADiSONってこんなゲーム

アルゼンチンのBloodious Gamesが開発した一人称視点のホラーゲーム。

 

カメラを撮って屋敷の謎を解き明かす

ゲーム開始と同時に「お前のせいで家族はめちゃくちゃだ!」と父親と思しき人物から怒号を浴び、暗い部屋に閉じ込められた少年ルカ。

プレイヤーはこのルカを操作して、悪魔と身体交換という狂気じみた儀式に終止符を打つべく祖父の家を探索することになる。

本作のジャンルは探索型のホラーゲームだが、ゲームプレイの8割ほどが謎解き。

ルカが持っているインスタントカメラには不思議な力が宿っており、撮影すると霊界に繋がって奇妙な写真が撮れる。写真は何枚でも撮れるので、屋敷の中で怪しい場所だと感じたらとにかく撮影。

撮った写真からヒントを得たり、撮影時に霊界と繋がってそのまま物語が進んでいく。

▼撮った写真はすべてインベントリに。必要ない写真は削除でき、大事な写真は捨てられないのでうっかり削除しそうになっても安心。


▼写真がたくさん落ちている場所が撮影ポイント。

 

終盤は戦闘あり

序盤は「屋敷暗くて怖いなぁ」ぐらいの雰囲気重視のやや怖ホラーだけど、対象が変わって「この主人公ヤバい・・・」と別の疑問が湧き始めてからがこのゲームの本番。

終盤に入ると恐怖度は一気に増し、霊界との距離も縮まってジャンプスケアの頻度もアップ。そして、透明の悪魔からも追われることになる。

悪魔は光が弱点で、カメラのフラッシュを向けると一定時間スタンする。スタンさせるまでは簡単だが、悪魔を相手にしながら謎解きも同時にやるのでなかなか骨が折れる。

 

良かった点

・考察も楽しめる奥深いストーリー
・音や演出にも拘ったジャンプスケア
・カメラを使ったユニークな謎解き
・日本語対応

微妙だった点

・ラップ音が多くて紛らわしい
・翻訳の質はいまいち

 

総評

67/100

悪魔をテーマにしたストーリー、カメラを使った謎解き、弦楽器による音と共に顔がアップで飛び出してくるジャンプスケアの演出、どれもクオリティ高かったホラーゲーム。カメラとストーリーが密接にリンクしていて、主役でありながら全く姿を現さない『MADiSON』も魅力的だった。残念なのは翻訳が機械翻訳並みなところ。この価格帯ならローカライズもしっかりして欲しかった。

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