カードを使った無人島サバイバルゲーム「Card Survival: Tropical Island」の紹介レビュー

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Card Survival: Tropical Islandってこんなゲーム

WinterSpring Gamesからリリースされたカードを使った無人島サバイバルゲーム。

 

ゲームプレイ

プレイヤーはとある南の島にいる一人の主人公となって島を探検し、野性動物や嵐など過酷な環境の中を生き抜いていく。

ゲームの目標は2種類あり、最終的にはイカダを作って島からの脱出を目指すか、家を建築し島に留まってそのまま暮らしていくことを決める。アイテムやロケーションなどすべてカードになっているのが特徴的で、操作は至って簡単。

 

キャラ選び

最初は島の幽霊に呼び寄せられた『Hunter』というキャラしか使えない。

まずはHunterとしてプレイし生存した日数によってもらえるポイントで、オリジナルキャラや島で働くように連れてこられた『Farmer』と不幸にも乗っていた飛行機が墜落した『Tourist』などのキャラをアンロックしていく。

この2人はユニークなクエストもあり、Hunterとはまた違った体験になる。

▼ダークスキン(肌が黒い)だと日焼けに強くなり、ペールスキン(肌が白い)だと日焼けに弱くなるなどパークの内容ひとつひとつが面白い。

 

探索

一番上の列には探索や行動を表すカードが並ぶ。最初は探索できるのが『Bay』カードしかないのでBay(湾)を選択。

すると探索が始まって湾で拾ったのであろうさまざまな素材が手に入る。これを繰り返して探索度を上げると次に行ける場所を見つけられる。

湾ではココナッツや石を中心に拾えるが、次に行けるジャングルでは木を見つけられる。素材を新たに発見すると、ブループリントが開放され作れる物が増えていく。

 

クラフト

手に入れた素材を余すことなく原型が無くなるまで使いきるのがこの島の流儀。なのでたった一つの素材からでも作れる物が非常に多い。

たとえば、序盤から拾えるココナッツだけでも果肉と果汁を取って料理すれば8通りの食べ方ができ、日焼け対策や免疫力がつくココナッツオイルにすることも可能。

また、皮部分の繊維を取って衣服を仕立てたり、最後に殻だけ残っても置いておけば貴重な雨水がそこに溜まり、加工すれば水を保管・携帯できるフラスコにも変えられる。

良かった点

・空腹や喉の渇きだけでなく、ストレスや細菌にまで気を使う体調管理面が凄まじく本格的
・調理や伐採も一瞬でゲームの流れがとにかく早い
・操作がマウスで簡単、ターン制のように行動するまで時間が進まないので気軽に遊べる
・辞書付きでわからないことはすぐ調べられる

微妙だった点

・絵面がちょっと地味
・かなり難しく序盤は自由度が低い
・日本語非対応

 

総評

82/100

大仰な舞台設定のサバイバルゲームは開発規模が小さいところが手を出して失敗しがちなジャンルという印象があるけれど、このゲームは大成功。時間が吸われやすいサバイバルゲームをカードゲームに落とし込むことで短時間でも遊びやすくなり、中身も非常に奥深い。特にステータス面が本当に細かく、移動するだけで足が痛くなるし、体温を下げようと海に飛び込めばウミヘビに噛まれて毒が残り、同じものを食べたり同じ作業させると無気力になる。問題は常に山積みで、それを解決するために試行錯誤していくゲーム。移動するだけで見た目は地味で単純そうに見えるけどとても面白かったのでおすすめ。日本語が無いのが難点だが、Steamに書いてくれている日本語ガイドがわかりやすい。自分で発見する喜びは損なわれるけれど、行き詰まったらとりあえずガイド通りにやればなんとかなる。7日の日数と行ける場所が限られているが、デモ版でもなかなか遊びごたえがあるので試しにやってみてほしい。

 

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