掃除機で邪魔なものを吸い取りまくる惑星探索アドベンチャー「The Gunk」の紹介レビュー

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The Gunkってこんなゲーム

スウェーデンのImage & Form Gamesが開発した惑星探索アクションアドベンチャー。

 

舞台は『Gunk』に覆われた未知の惑星

主人公は廃品回収業者のラニ。恋人のベックスと一攫千金を夢見て宇宙を旅していたところ、強力なエネルギーを放つ惑星を発見する。

そして二人はお宝を期待して降り立つのだったが・・・。

ラニがやってきたのは表面的にはカラフルで自然が美しく幻想的な惑星。

しかし、『Gunk』という黒いスライム物質による腐食が進んでおり、自然は枯れ果て動物たちは死に絶えつつあった。

 

義手でGunkを掃除

プレイヤーは冒険心あふれるラニを操作して惑星を探索することになる。

基本的には一本道のゲームで、道中に度々現れるGunkをラニの義手『パンプキン』で吸って惑星を綺麗にしていくという仕組み。

また、敵を倒すのもパズルを解くのもパンプキンで解決していく。

敵は吸って飛ばすだけで倒せる、パズルの方は二種類あり、特定の植物を吸って水色のゾーンに乗せるタイプと、爆発する植物を飛ばしてガレキなどを壊すタイプがある。パズルも戦闘もそんなに難しくないので進行はさくさく。

 

天然資源でアップグレード

義手のもう一つの機能がスキャンで、人でも機械でも植物でもなんでも情報を読み取れる。4つスキャンすると設計図が手に入るので、新しい物を見かけたらとりあえずスキャン。

一部の植物は吸い取ることができ「金属」「繊維」「有機」といった資源に分解される。

設計図とこの資源があれば母船でパンプキンのアップグレードができる。機能をアップグレードできるものについては『吸い上げる範囲アップ』や『Gunkを吸い上げる早さアップ』などストーリー上で必須というわけではないけれどあるとプレイがかなり楽になる。

良かった点

・ダークな一面もある色鮮やかな世界
・性格が正反対な二人のやりとりが面白い
・掃除機で吸いまくる爽快感
・日本語対応

微妙だった点

・パズルと戦闘が少し単調
・紆余曲折がない平坦な冒険
・吸える物が少ない
・ポリコレに配慮しすぎたキャラ描写

 

総評

50/100

『PowerWash Simulator』感覚の掃除する爽快感、そして青々とした緑が甦っていく『大神』のような演出が見所の作品。後半は洞窟中心だけど、どのエリアも美しく何度も立ち止まって見とれてしまうほど。ただゲームとしては平凡。あの革新的でさまざまなジャンルに影響を与えてきた『SteamWorld』シリーズを手掛けてきた開発が作ったとは思えないほど普通のよくある探索アドベンチャーゲーム。期待していただけにちょっと残念。

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