ロボットだけの世界を冒険する2Dメトロイドヴァニア「Haiku, the Robot」のレビュー

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Haiku, the Robotのトレイラー動画

Haiku, the Robotってこんなゲーム

2022年4月28日にエストニアのMister Morris Gamesからリリースされた2Dメトロイドヴァニアアクション。

あらすじ

核戦争によってすべての生命が死に絶えてしまった世界アルカディア。

大惨事の後に唯一生き残ったのが本作の主人公『Haiku』のようなロボットたち。しかし、そんなロボットたちにも危機が迫っていた。

謎のコンピューターウィルスの感染が広がり、機械が次々と暴走。この原因を探るためHaikuはアルカディアの広大な世界を冒険することになる。

 

ゲームプレイ

暴走した機械との戦闘と探索がメインのゲームプレイ。罠をかいくぐって進むプラットフォーマー要素もあり。

戦闘アクションは剣(スイッチブレード)による短くシンプルな単発攻撃。

コンボやスキルは無く地味な攻撃だが、小気味良く繰り出せる。他のアクションはジャンプとローリングのみで最初は行ける場所も限られていて、探索でアビリティ習得することで行ける範囲も広がっていく。

・ヒートゲージ
ローリングなど一部アビリティは使うと『ヒートゲージ』が溜まる。焦りやすいボス戦などで便利なアビリティに頼りすぎてしまうと、オーバーヒートしていざというときに使えなくなってしまうので注意しよう。

・部品

敵を倒したときや祭壇を壊すと『部品』が手に入り、これがショップでアイテムを買うときの通貨になる。また、Haikuがレンチで自己回復する際にも部品が使われるため、探索中はいくらか持っておくと安心。

銀行に部品を預けておけばやられても部品を失わなくて済むので回復する分以外は思いきって預けておくのも手。

回復は部品さえあれば何度でもできるが、HPを一つ回復するのに3秒ほど立ち止まるので絶え間なく攻撃をしてくるボス戦などでは使う機会があまり無い。

 

良かった点

・かわいいドット絵のキャラたち、核戦争後に残されたロボットだけの世界観
・チップで好みの能力を付け替えられるカスタマイズ要素
・シンプルな攻撃アクション
・どんどん充実していく移動アクション
・エリアが広くさまざまな発見がある探索
・難易度が易しい
・親切なマップ機能
・日本語対応

 

ロボットだけの世界観

本作にはロボットしか出てこないが、200年以上前から人間のために食事を作り続けているロボット、ウィルスに支配され暴走するロボット、人間のように自我を持っている謎めいたロボット、どのロボットも個性的で面白い。

一方で主人公サイドの方は説明が足らなくてちょっといまいち。Haikuはなぜ剣を持っているのか、なぜ突然目覚めたのか、この世界で何を目指しているのか、Haikuについては謎が多く残り、疑問が解消されずに終わってしまうのが残念なところだった。

 

Haikuを好みのキャラにカスタマイズ

3色のソケットに、

探索やショップで手に入れたチップを埋めるとHaikuの能力を高められる。

プレイスタイルによって能力を変えられるところが面白く、移動に特化したものや攻撃に特化したものなどいろいろと試せる。

一つだけ制約があり、ソケットとチップは同じ色にしなければならない。例えば攻撃力アップと攻撃範囲アップを装着する場合は赤色のソケットをもう一つどこかで手に入れる必要がある。

 

親切なマップ機能

世界はいくつのエリアに分かれていて、各地でマップを手に入れると、そのエリアで行った場所がマッピングされていく。

未探索の場所は「?」マークが表示され、迷ったときの目印になってこれが非常にわかりやすかった。

微妙だった点

・電車によるファストトラベルがあるけれど駅が少なくて移動が辛い
・簡単すぎて人によって物足りないかも
・攻撃手段が少ないので戦闘では少し単調になりがち

 

総評

74/100

Jordan Luke Morrisという方がたった一人で手がけたゲーム。アクションの手触りや操作感、モーションの細かさや世界観の作り込みなどどれもクオリティが非常に高い。最後まで不満なく遊べるゲームでした。システムとしてはHollow Knightに近い作風だが、開発規模的な理由から内容はややコンパクトな印象。Hollow knightのボリュームと難易度が10としたら、本作のボリュームは3、難易度は4といったところ。自分的にはちょうど良かったが、この手のゲームの熟練者なら物足りないと思う。どちらかというと初心者向けのゲームなので、アクションが苦手な人やメトロイドヴァニアというジャンルに挑戦したいという人におすすめしたい。

 

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