男女5人の罪人に対して赦すかどうかの判断を下すホラーノベル「The Remission of Sins」の紹介レビュー

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The Remission of Sinsのトレイラー動画

The Remission of Sinsってこんなゲーム

2020年11月6日にKaminGamesからリリースされた短編ホラーノベル。

ゲームプレイ

プレイヤーに語りかけてくる案内人が館内に導く謎に満ちたとある展示会を訪れる。

展示会の各部屋には罪を犯した男女5人が展示されており、それぞれの罪人に対して赦すか赦さないかの判断を下していく、という内容のゲームとなっている。

 

良かった点

・プレイヤーの判断によって分岐する12種類のマルチエンディング
・登場キャラそれぞれの物語が面白い
・一週が短いのでもう一度もう一度と何度も周回したくなる
・マウスのみの操作が簡単
・フルボイス

 

プレイヤーの判断によって決まるエンディング

部屋に入ると罪人が犯行の動機などについて一人で話し始め、そのあとにプレイヤーには『殺す』か『赦す』かの判断が委ねられる。

それを5人に対して行い、最終的に誰を赦したか、誰も赦さなかった、皆を赦した、といったようにプレイヤーの選択の結果によってエンディングが分岐する。

そしてエンディングでは罪人たちにフォーカスされることがあり、その人が持つ独特の物語が見れる。

これが面白く、それまでは犯行の言い訳をただ聞くだけで同情の余地は生まれなかったのに、その罪人についてよく知ると身近に感じられ印象がガラッと変わってしまう。

 

フルボイス

全編フルボイス。

たまに声を張り上げたり問題はあるものの、全体的に演技力が高く、不気味な雰囲気をさらに盛り上げてくれる。

 

微妙だった点

・UIが微妙
・起動の問題
・スキップがあまり機能してない
・F12でスクショが撮れない

 

UIが微妙


画面右の方に↑↓□×とアイコンが並んでいて、それぞれロード・セーブ・コンフィグ・テキスト枠消去を表しているが、これは実際に押してみるまでどんな機能なのかわからなくて少し戸惑った。

また、2週目以降は既読のメッセージをスキップしたいところだが、画面から一瞬でスキップできる機能がなく、スキップしてもドアのシーンなどで頻繁に止まってしまうのが周回する上での弊害になっていた。

 

起動の問題

ライブラリから起動したときに別ウインドウが出てJapanese(windows)をクリックするとゲームが起動する。

『The Remission of Sinsをプレイ』という項目やストアページの今すぐプレイからではエラーが起きて起動できないので注意。

 

総評

32/100

こういったシンプルな選択肢でさまざまな物語が展開されていくジャンルは好きだけれど、システムがちょっといまいち。周回前提なのにスキップ機能がうまく働いてくれず、一週目の繰り返しや無駄な操作が発生してしまう。ゲームプレイやストーリー自体は悪くなく、犯罪についての善悪や価値観など深く考えるさせられる部分もあるので気になったら手に取ってやってみてほしい。

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