不気味な銭湯で働くホラーアドベンチャー「The Bathhouse | 地獄銭湯」の紹介レビュー

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The Bathhouse | 地獄銭湯のトレイラー動画

The Bathhouse | 地獄銭湯ってこんなゲーム

『昭和感が漂う和ホラー』と『VHSエフェクト』をウリとするChilla’s Artの第21作目。

今回は日本の田舎にひっそりと佇む古ぼけた銭湯を舞台に、元OLの主人公がさまざまな怪奇現象に巻き込まれていく。

ゲームプレイ
主人公は仕事漬けの日々に疲れを感じていた会社員の秋村 舞伊奈(あきむら まいな)。

ある日、「働いてくれたら家賃タダ」というチラシに惹かれ田舎のおんぼろアパートに引っ越し。そこで舞伊奈はアパート近くにある銭湯で働くことになる。

舞伊奈のアパートの部屋は『203号室』。

隣の部屋は『205号室』で、なぜか『204号室』は無い・・・。出迎えてくれた大家も不気味で、引っ越してきた時点でもう怖い。さらにアパート付近には指名手配犯のポスターがあちこちに貼られていて治安の悪さも伺える。

銭湯の場所はアパートから50mほど離れた場所にあり、その間には駄菓子屋や神社、道路を挟んで家電量販店が営業していて、範囲こそ広くはないが銭湯以外の色々な場所にも訪れることができる。

1日の流れは自宅のアパートから始まり、昼間は銭湯で働き、夜になったら銭湯に入り帰宅するというもの。だいたいの流れは前作『閉店事件』とほぼ変わらない。

昼間は番台に立ち接客。
接客といってもお金を受け取って要求されたタオル、シャンプー、ボディーソープなどを渡せばいいだけなので前作より簡単。来る客も1日多くても3人ぐらい。毎回のように客とのイベントが発生するので楽しく仕事ができる。

仕事と掃除が終わると入浴。

ただし、夜一人っきりの銭湯で何も起こらないはずがなく・・・。

といった感じの1日を繰り返し、6日間を過ごすとクリア。エンディングは2種類あり、6日目の行動によって分岐する。

 

総評
65/100

いつもながらテーマに沿った雰囲気の作り方がうまく、探索や謎解きが面白いのでチラズアートが好きな人の期待を裏切らない作品だと思う。今回はびっくり要素も多めでホラゲーとしての完成度がとても高い。舞台が銭湯だから風呂場で「ピタッピタッ」という足音を聞くだけでも怖かったです。あと設定画面が細かくなり、プレイヤーの環境に合わせて設定できるようになったのも良かった。不満点としてはNPCの活躍が今回はイマイチ。チラズアート作品に出てくるNPCはいつも面白くて好きだけれど今作は全てのNPCが謎めきすぎていて、前作のような緩急がなく、その場限りで去っていってしまう。何かの伏線かと期待したが何事もなくちょっと拍子抜けした。ひとつひとつのイベントの掘り下げが曖昧でストーリーが今一つ・・・。ボリュームも少ないのでエンディングでは『えっもう終わり?』という感じでした。

ゲームの操作

マウスキーボードで操作します。

良かった点・微妙だった点

良かった点

・銭湯の環境に合ったホラー展開
・びっくり要素多め
・設定が細かくいじれるようになった
・村の雰囲気がとても怖い

微妙だった点

・値段がこれまでの倍するのに、ボリュームがいつもより少ない(一週2時間弱)
・NPCが謎めきすぎて実は何もなく、ストーリーが十分に描かれてない感じがする

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