台湾の都市伝説を追う学園物ホラー「The Bridge Curse Road to Salvation」の紹介レビュー

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The Bridge Curse Road to Salvationのトレイラー動画

The Bridge Curse Road to Salvationってこんなゲーム

2022年8月25日に台湾のSOFTSTAR ENTERTAINMENTからリリースされた一人称視点のホラーゲーム。

2020年に映画化された『The Bridge Curse(呪われの橋)』が原作で、話の大筋は映画と同じだが、本作の方が幽霊の背景などがより詳細に描かれているとのこと。映画の方はNetflixでも配信中。

あらすじ

舞台は台湾の東湖大学。キャンパスの公園内に架けられている女鬼橋には『深夜になると女子学生の幽霊が現れる』などといった噂があり、それを利用して他大学より人気を得ようと意気込んでいる同じサークルの学生6人を追うことになる。

学生たちは肝試しを企画して深夜の構内に潜入。噂になっている橋の上で幽霊を呼び出す儀式を行い、その様子をネットでライブ配信するのだが・・・。

(大学は架空、大学の橋の上に幽霊が現れるという話自体は台湾の有名な都市伝説が基になっている)

 

ゲームプレイ

ゲームは探索がメインのアドベンチャーパートと、幽霊から隠れながら進むステルス(チェイス)パートに分かれる。プレイヤーは主人公を操作して女幽霊が現れるパートではとにかく逃げつつ、大学の本館や寮などを探索して呪いを解く方法を探すことになる。

主人公は誰か1人というわけではなく6人全員を操作。章が変わると主人公も切り替わり、登場人物それぞれの視点から物語を進めていく群像劇スタイルになっている。

そのため、章によって持っている所持品や携帯電話も変わり、過去のチャットなどからその人と交流が深い人物を探る、なんてことができたりもする。友情や恋愛もテーマの一部になっているので見ておくとより理解が深まるかもしれない。

▼チェイスの難易度は低め。
しゃがむと見つかりにくくなり、完全に隠れられるロッカーを利用しながら地道にゴールを目指していく。

▼探索パートでは見つけられるアイテムが非常に多いのがポイント。読み物は数十ありストーリーを捕捉、小物のアイテムの種類も多く探索のしがいがある。

 

総評
75/100

日本でもありそうな台湾の都市伝説が基になったホラーゲーム。建物のデザインがよくできていて作りが非常に細かく、インディーズのホラーではなかなか見れないレベルの完成度。ストーリーは一人一人を追っていくドラマ的な見せ方で面白い。返校といい本作といい、台湾のホラーゲームの質高すぎじゃないかと思った。ただし本作は怖さはあまり無い。ホラーゲームとしてはちょっと怖い体験もできるウォーキングシミュレーターといったところ。最初は怖いけれど「またここでチェイスか」みたいな反復する場面が多く怖さは薄れていく。また会話やストーリーが中心なので、ゲームプレイを重視する人にはテンポが悪く感じるかもしれない。

ゲームの操作

ゲームコントローラー、マウスキーボードで操作します。

良かった点・微妙だった点

良かった点

・ストーリー
・一人一人に焦点を当てたドラマのような作り
・本物の大学を歩いてるかのような建物のデザイン
・台湾のちょっとした読み物や小物が面白い
・キャラが個性的、会話がリアル
・日本語対応(人名や教室の名前は中国語でちょっとわかりにくい)

微妙だった点

・もっとボリュームが欲しかった(4時間でクリア)
・チェイスは同じ場所で少し飽きる

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