次々と住人たちが命を落とした不吉な屋敷を調べるホラーアドベンチャー「Visage」の紹介レビュー

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Visageのトレイラー動画

Visageってこんなゲーム

2020年10月30日にカナダのSadSquare Studioからリリースされた一人称視点のホラーアドベンチャー。

あらすじ
1962~1970年の間に住人たちが次々と命を落とした忌まわしい歴史を持つ屋敷が舞台。

ストーリーは1985年、屋敷の主であるドウェイン・アンダーソンが自分の妻と子供を手にかけ、銃で自らの頭を撃ちぬいて命を絶つという衝撃的なシーンから始まる。その後に何故かドウェインは目を覚まし、かつてその屋敷に住んでいた住人たちの謎に迫っていくことになる。

 

ゲームプレイ
プレイヤーは死んだはずのドウェイン・アンダーソンとなり、不吉な屋敷を探索する。

ストーリーは全4章となっていて、屋敷でキーアイテムを見つけるとそれに関連した章がスタートする。

各章にはそれぞれ別の幽霊がおり、襲われないようにしながら探索や謎解きをして幽霊の秘密や亡くなった理由を探る。ストーリーの進行はホラゲーにありがちなメモを読んでいくタイプではなくムービーが多め。

 

正気度
アンダーソンは恐怖に対して敏感で、暗い場所に長くいたりドアがいきなり閉まるなどの超常現象に出会ったりすると正気度を表す左下のアイコンが赤くなっていく。

正気度が低いと幽霊に襲われる可能性が高くなるので、明かりがある場所で回復しながら探索するのが無難。

他にも回復薬、ロウソク、ライター、電球といったアイテムを使うのも手だが、ライターの明かりでは正気度は回復できないので注意。

 

各章の特徴
・ドロレスの章
赤ちゃんと老夫婦の物語が描かれた章。
この章のポイントは謎解きがガチすぎるところ。ヒントが少なく一つ一つの謎解きが難解で、解くために綿密な探索も求められる。制約がほとんどなく幽霊から逃げるのは楽。

・ルーシーの章
顎を失った女の子が襲いかかってくる章。
謎解きはあまり無いけれど、真っ暗な場所での探索が主で精神的にきつくなってくる。回復薬やライターなどのアイテムがほぼ必須。

・ラカンの章
この章は屋敷ではなく病院で探索する。
一本道で謎解きも少ないが、緊張感高めのかくれんぼ&鬼ごっこが主なゲームプレイ。敵は幽霊だけでないのが非常に厄介。

 

総評
78/100

ありとあらゆる手法で、プレイヤーの精神をとことん追い詰めてくる色々な意味で最高のホラーゲームの一つだと思う。スタートボタン(ESC)でメニュー画面にしてもゲーム内の時間は止められず「怖いからちょっと休憩しよう」みたいな甘えたことはできないし、安全と思っていた明るい場所でも電気を消されたりするので常に気が抜けない。そもそもの難易度が非常に高いこともあり、先への不安感も強い。ゲームとしても謎解きやストーリーはよく考えられているし、目まぐるしく変化する屋敷のデザインにはただただ魅了されるばかりだった。欠点は操作性が微妙で最後まであまり慣れなかった。あえてそうしているのかわからないけれど、追いかけられている時にドアの開閉やアイテムの拾得と使用にもたつくのがかなりストレス。あと謎解きやチェイスも含めてホラゲとは思えないぐらい難しいので、イージーモードがあっても良かったと思う。

ゲームの操作

ゲームコントローラー、マウスキーボードで操作します。

良かった点・微妙だった点

良かった点

・ホラーの質が高く、ランダムに驚かし要素もあって常に気が抜けない
・章によって謎解きだったりチェイスだったりでプレイ感が全く異なり、マンネリ化しない
・P.T.のように屋敷に変化があり新鮮さが失われない
・日本語対応(翻訳の質は微妙)

微妙だった点

・操作性がイマイチでアイテムの使用やドアの開閉がスムーズにできないことがある
・ロードが長くやり直しに時間がかかる
・ヒントが少なく難易度は高め(14時間ほどでクリアしたが、半分以上は行き詰まって迷ってる時間だった)

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