ニューヨークの街を縦横無尽に駆け巡る3Dアクション「Marvel’s Spider-Man Remastered」の紹介レビュー

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Marvel’s Spider-Man Remasteredのトレイラー動画

Marvel’s Spider-Man Remasteredってこんなゲーム

概要

・アメリカのInsomniac Gamesが開発、2022年8月12日にリリース。

ゲーム内容

2018年にPS4で発売された「Marvel’s Spider-Man」のリマスター。

キャラクターモデルの変更、グラフィック品質の向上、ウルトラワイド画面とレイトレーシングにも対応してより大きな画面で美しく、各種DLCも付属されてより長く遊べる作品に仕上がっている。

ゲームプレイ
ニューヨーク市全域が舞台となったオープンワールド。

プレイヤーはこの街を愛する心優しいスパイダーマン(ピーター・パーカー)となり、困っている人々を助けつつ、危険を顧みずどこにでも潜入するガールフレンドの記者MJと共に、街を支配するギャングのフィクスや新たな脅威「デーモン」といった犯罪集団の影を追っていくことになる。

 

クモの糸で街を駆け巡る
スパイダーマンのアクションの1つ、クモの糸を射出する「ウェブスリンガー」を使ってスイングし、ビル群の中をスイスイと移動する。

見た目以上に操作はシンプルで、XBOXタイプのコントローラーならRTを押したり離したりするだけ。ビルにぶつかってもRT押しっぱなしでその壁を走れるし、Aボタンでエアダッシュして簡単に方向転換できる。

一応、地上に降りて目的地まで走って移動することもできるが、おそらくそんなことをするプレイヤーはほとんどいないだろう。

空中での移動が快適すぎて、かつてこんなに移動が楽しいゲームがあっただろうかと思うほど楽しく、爽快でスピード感がある。

 

戦闘
戦闘システムは「バットマン:アーカム」シリーズに近く、そこに空中戦とスパイダーマンらしいアクションとガジェットをつけ加えたもの。

敵の攻撃を検知すると「スパイダーセンス」が発動するので回避は楽々、エフェクトが出てから避けても十分間に合う。

ただし、敵によっては盾を構えていたり銃やロケランまで持っていて、さらに一度に大勢の敵を相手にすることが多いため、回避と通常攻撃のコンボだけではすぐに返り討ちにされてしまう。

ウェブを使って敵を無効化したりガジェットを駆使したりとその時々の戦況への適切な対応が求められる、なかなか絶妙な難易度となっている。

 

総評
91/100

個人的には最高のオープンワールドゲームの1つ。描写距離とか写し出される風景の情報量が凄まじく、高速で移動した先でも車や歩行者が動いているのはもちろん、遠くにあるビルのひとつひとつまで鮮明に見える。何気ないことだけど今までやったことのあるオープンワールドゲームよりアクティブな情報が多く、大都会の喧騒とした雰囲気を違和感なく味わえる。繊細に作り込まれたニューヨークの街そのものも魅力的で、ウェブアクションを存分に活かせる舞台になっていて、スパイダーマンとしてこれ以上ないほど最高の体験ができる。
スパイダーマンのファンでなくてもおすすめ。

ゲームの操作

ゲームコントローラー、マウスキーボードで操作します。

良かった点・微妙だった点

良かった点

・アツい展開満載のアメコミヒーロー王道ストーリー
・シンプルかつ洗練されたアクション
・オリジナルキャラクターだけでなくおなじみのキャラクターも登場する
・街並みとスパイダーマンのアクションがマッチしていて移動するだけでも楽しすぎる
・ニューヨークの街を駆け巡る爽快感
・ボリュームはそこそこ(メインストーリー20時間、同梱されているDLCやサブストーリー合わせると50時間ほど遊べる)
・日本語対応

微妙だった点

・チンピラ集団との戦闘が多く、ボス戦が少ない
・サブアクティビティや収集要素は最初こそ楽しいが、繰り返しが多い
・要件を満たしていても(自分の環境だと)何度かゲームが落ちることがあった

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