ビデオで撮影された猟奇的な事件を追体験する一人称視点のホラーゲーム「SEPTEMBER 1999」のレビュー

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SEPTEMBER 1999のトレイラー動画

SEPTEMBER 1999ってこんなゲーム

概要

・ビデオで撮影された事件を追体験するホラーゲーム。
・フィンランドのユーチューバー98Demakeが開発、2018年10月11日にリリース。

ゲーム内容

ゲームプレイ
VHSを再生してとある猟奇的な事件を追体験する一人称視点のホラーゲーム。

プレイヤーは1999年9月に撮影したVHSを視聴すると共に、その中で登場する事件の当時者と思われる人物を操作する。

ゲームはどこかのアパートの一室から始まる。

このアパートの家主らしき人物をプレイヤーは操作することになるが、できることは限定的で、歩くこととズームすることぐらいしかできない。
行ける場所も部屋と通路ぐらいしかなく、狭い範囲をうろうろして時間を潰すことになる。

探索型のホラーゲームなどでは、次に進むためのフラグを立てたり、脱出に必要なアイテムを手に入れたりするのが一般的だが、このゲームではプレイヤーが何かをするという点は重要ではなく何もしなくても勝手にゲームが進行する。

具体的にはゲームの進行は時間経過によってすべて決められている。

ゲーム開始から約1分ほど経つと画面にノイズが走ってプチっと終了し、ビデオが取り換えられ次の日のシーンが映る。

特徴的な点は、ビデオに映る部屋の光景が毎日変化していく、というところ。

最初の9月18日のビデオ映像では机の上に聖書、壁には十字架がかけられており、家主はきっと熱心なクリスチャンなんだろうな、ということぐらいしかわからないが、次の日、次の次の日と日を追うごとに不吉で不気味なものになっていく。

これを繰り返しこのアパートでの生活を4日間ほど体験するとゲームクリアとなる。

ゲームの操作

マウスキーボードで操作します。

良かった点・微妙だった点

良かった点

・部屋で何があったのか?謎を探りながら楽しめるホラーゲーム
・VHSフィルターでより怖さを感じる
・追いかけられたり大きな音で脅かしたりといった要素なし
・確定的な情報は明かされないのでクリア後にいろいろと考察する余地が残されている
・無料で遊べる

微妙だった点

・短い
・ゲーム性はほぼ無い
・人によってはゴア描写がきついかも

総括

5分でクリア。

約5分でクリアできるホラーゲームです。短いですが、だんだんと不気味さが増す展開に目が離せなくなります。作者の98DEMAKEさんは昔のPS初期のグラフィックを作るのが得意な人で、VHS風のリアルな見た目にとても引き込まれました。音もかなり良いです。隣の部屋からの音、アパートの外から入ってくる音、どこで何が行われているのか音だけで伝わってきます。ストーリーの結末はいろいろ解釈できるので、おそらく人によって変わるんじゃないかと思います。でもどう解釈しても結局は恐ろしい結末にしかたどり着つけないのがまた怖いところです。

無料のホラーゲームがやりたい人にはおすすめします。

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