悪魔を退治して呪われた故郷を救う2Dアクションゲーム「Infernax」のレビュー

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Infernaxのトレイラー動画

Infernaxってこんなゲーム

概要

・悪魔を退治して呪われた故郷を救う2Dアクションゲーム。
・カナダに拠点を置くBerzerk Studioが開発、2022年2月15日にリリース。

ゲーム内容

「Infernax」は悪魔城ドラキュラにインスパイアされた2Dアクションゲームです。

主人公は聖戦で身も心もズタズタにされた若き公爵アルセド(名前の変更可)。東に遠征している間、祖国が悪魔の書を手に入れたカルト集団により支配され、各町は警備兵らが奮闘してなんとか持ちこたえている状態。

そんな折に帰ってきたアルセドは祖国を救うため、戦争から一息つく間もなく国中を奔走して解き放たれたアンデッドやモンスターたちと戦うことになります。

操作はメイスで攻撃、ジャンプ、アビリティ、魔法。特にこれといったクセは無いですが、ジャンプの高さは一定で強弱の調整はできません。

アビリティはダンジョンやクエストで覚えることがあり、移動手段として使えるものやそのまま敵に当てて攻撃としても使えるアビリティが存在。魔法は主に店で購入することができ、覚えられる魔法は回復やテレポートや雑魚敵を一掃する雷魔法など。一部はアップグレードできるものもあります。魔法の使用にはMPの消費を伴い、MPは祭壇に行くかポーションで回復します。

フィールドに点在する祭壇では、セーブができるほか、敵を倒して得られる経験値を使って力、HP、MPのステータスを強化することができます。

ダンジョン

ダンジョンではボスルート、鍵ルート、アビリティルートなど道がいくつかに枝分かれしていて、何度か突入を繰り返して攻略することになります。

フィールドでは戦闘中心ですが、ダンジョンではジャンプやアビリティを駆使して進むアクションが中心。動く足場を乗り継いで一度でもミスすると即死に繋がるので、慎重に進むことになります。

選択肢によって分岐する物語

このゲームの特徴の1つにモラルによって物語が変化するというシステムがあります。

敵を見逃すかどうか、助けるかどうかなどの「運命の選択」が要所で出てきます。これが主人公の評判に繋がり、その後の展開を左右するかなり重要な要素となっていて、エンディングの分岐だけじゃなく、クエスト、獲得する魔法、戦うボスなどが変わってきます。

ゲームの操作

ゲームコントローラー、マウスキーボードで操作します。

良かった点・微妙だった点

良かった点

・レトロ風のグラフィック
・グロテスクで少しイカれた世界観
・随所にユーモアが散りばめられている
・選択肢や行動によって物語が変化
・善人にもなれるし悪人にもなれるシステム
・日本語対応

微妙だった点

・即死ギミックに頼った難易度調整
・シンプルすぎる戦闘(ボスがパターン化されすぎて弱い、メイスで叩くだけなのが飽きる)
・公式のゲーム説明にあるようなオープンワールド感は無い
・プレイヤーの意図しないところで悪行を働いてしまうことがある(選択肢が無いところで村人からお金を奪う、村を燃やしてしまうなど)

総括

Xbox Game Passでプレイして6~7時間でクリア 。

1周6時間ほどの短いゲームプレイでしたが、クリアした時点で倒した敵44%、評判が悪くて受けられなかったクエストがいくつかあり、鍵や合言葉で開かない場所をたくさん残したまま終わったので、すべてやり尽くそうと思えばかなりのボリュームになると思います。ベースはメトロイドヴァニアでそこにモラルのシステムが加わり、選択肢で変わる要素が多岐にわたるなどこだわった作りになっているのが面白いところでした。逆に微妙だったのは戦闘で、一番の敵はダンジョンの即死ピットだったので、力やHPを上げるのがあまり意味ないのと、ボスは基本的に攻撃を待って赤い弱点を叩くだけになるのが少し物足りない感じでした。ダンジョンはそこそこ難しく、バランスを取って奥のボスを簡単になるような調整をされていて、もっと戦闘に変化をつけるとかボス戦の方にも力を入れて欲しかった。ゲーム自体は面白かったので2Dアクションゲームやメトロイドヴァニアが好きな人におすすめします。

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