鏡の謎を追って中国の街を駆け巡る3Dアクションゲーム「Shenmue 3」のレビュー

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Shenmue 3のトレイラー動画

Shenmue 3ってこんなゲーム

概要

・父の復讐を果たすため中国に渡った青年の物語を描いた作品。
・日本のYS Netが開発、2020年11月19日にリリース。

あらすじ


中国から来た「藍帝」という男に父親を殺され、父が隠し持っていた「龍鏡」を奪われた芭月涼は復讐を果たすため中国へと渡る。

シェンムー3では2の香港で見つけた手がかりを元に龍鏡に秘める力の謎を追って、鏡と深い関係がある白鹿村という小さな村にたどり着くところから物語が始まります。

そして、白鹿村で龍鏡と同じ模様が描かれた岩の壁を見つけた涼は、偶然出会ったシェンファという女の子と共に鏡を作った石彫師の袁を探すことに。

ゲーム内容


ゲームは2部構成となっていて、前半は白鹿村でまったりスローライフ、後半からは鳥舞という街で本格的にストーリーが進み始めます。

街では住民たちの話を聞くことで物語が展開していきます。住民たちにも生活サイクルがあり、朝と昼間と夜では違う場所に現れたり聞ける話が違ったりします。

涼の体力とスタミナは同一の扱いになっており、走ると体力が減り料理や果物を食べると体力は回復。移動するときは無駄に走らないように、回復アイテムに余裕があるかなどに気を付ける必要があります。

戦闘


戦闘では攻撃やガードなどの基本アクションに加えて、設定した必殺技をボタン1つで繰り出せるようになっています。

難しいアクションは要求されませんが、強力な敵に挑むには涼自身のクンフー(体力・攻撃力)を鍛えなければなりません。

修行


村や町では修行できる場所がそこかしこに用意されています。技の熟練度を上げる散打、中腰になって腰が上がらないようにボタンを押す馬歩、タイミング良く丸太を攻撃する寸拳などなど。敵に勝てないときはとにかく修行あるのみ。

持っている技書の数の分だけ攻撃力の上限も上がるので、技書を見つけたら買っておくと戦闘の方も楽になっていきます。

ミニゲーム


おなじみの落とし玉はもちろん、白鹿村名物のカメレースや釣りにグルッパと呼ばれるいわゆるガチャガチャ、鳥舞に行けばゆるキャラの鳥舞ちゃんを探すミニゲームや裏武闘大会などなど、本編以外にも遊べるコンテンツが盛りだくさんにあります。

ゲームの操作

ゲームコントローラーの使用が推奨されています。

良かった点・微妙だった点

良かった点

・中国の日常と旅情の両方味わえるアドベンチャーゲーム
・ミニゲームや裏武道会、釣りにシリーズお馴染みのフォークリフトなどサブコンテンツが充実している
・サブコンテンツだけでも100時間以上遊べる
・NPCとの会話が面白い(同じNPCでも主人公の進行具合で会話の内容が変わる)
・シェンファとの同棲生活(毎回朝に見送ってくれたり料理をして帰ってくるのを待っているシェンファがかわいくて癒される)

微妙だった点

・本編のストーリーがほとんど進まない
・会話や物を調べるときのテンポの悪さ

Shenmue 3をプレイした感想まとめ

発売日に購入して200時間ちょっと遊んでみたインプレッション。

AAAタイトルのオープンワールドゲームと違って不親切な部分も目立つゲームですが、AAAには無いシェンムーらしさが感じられる一面もあり、シリーズのファンなら楽しめる作品だと思います。特に個人的にはNPCとの会話がお気に入りで、ストーリーが進行すると住民たちとの会話も変わる点がシリーズ通して面白く感じました。物語は前作と繋がっていて、一応ゲーム序盤でおさらいもしてくれますが、前作を踏まえていないと3だけでは意味不明かもしれません。そうでなくても操作やゲーム性にクセがあるので、今から3だけやる人にはかなり微妙な感じになってしまうと思います。まったりとスローライフができるゲーム、シェンムーシリーズが好きな人にはおすすめします。

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