「魔法少女ノ魔女裁判」レビュー 孤島に集められた少女たちによる魔女探しのデスゲーム

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7月18日に発売された「魔法少女ノ魔女裁判」の感想・レビュー

おすすめ度

最近買った中で特に面白かったゲーム。
シナリオ、音楽、ビジュアルなど高いクオリティでまとまったADVです。

どんなゲーム?

ジャンルは、魔法議論 × ミステリー。
絶海の孤島にある牢屋敷に集められた13人の少女たちによる魔女探しのデスゲーム

屋敷では共同生活を送りつつ殺人が起きたら裁判が開かれ、誰が魔女(犯人)なのかをみんなで当て、魔女とされた者は処刑されていく。そうやって日常を繰り返しながら、この舞台を後ろで手を引く黒幕や真相に迫っていくゲームとなっている。

・無駄がない

内容としては「ダンガンロンパ」に近いが、
本作にはミニゲームや細かい調査パートがないのでよりカジュアルになっている印象。

ひたすら読むことの多いゲームだが、他が無い分テンポが良くてダレにくい。同じダンロンライクでも探索とミニゲーム中心で進む「キミガシネ」とは対になる存在だと思う。

・ストーリー

賛否あるところだけど、個人的には面白かった。

登場する魔法少女たちは見た目こそ可愛らしいものの、暗い過去を抱えた悲劇のヒロインたち。鬱ゲーというほどでもないけど、報われない話はどうしても心を揺さぶられてしまう。

気になった点

・推理パート

プレイヤーが干渉できる部分で、キャラと一緒に推理して真犯人を見つける過程は楽しい。

ただ「魔女」や「魔法」の設定が推理の楽しみを奪っていると感じた。そんな動機で人を殺すか? → 魔女化して殺意が芽生えてるから仕方ない。犯行トリック→魔法でなんとかした。

みたいなことが一定数あって推理していて納得感が薄い。設定がこうだから!って片付けられてる感じがして、犯人当てゲームとしての爽快感みたいなものはイマイチに感じた。

雑感

インディー作品と思えない完成度が高いゲームでした。

キャラゲーではあるけど、内面や、過去、そのキャラの背景もしっかり描かれていて好印象。ダンロンの真似じゃなく、むしろ超えてやるくらいの熱意を感じて面白かったです。

デスゲーム系のADVが好きならおすすめ。

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