「The Case of the Golden Idol」レビュー ドット絵の本格推理アドベンチャー

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「The Case of the Golden Idol」は、
ドット絵の本格推理アドベンチャー

呪われた黄金の像にまつわる
一連の不幸な事件を追うゲーム

殺人現場を調査し、メモに単語を埋めて
真犯人を暴く新感覚の推理ゲー!

全11章のシナリオがあり、時代も現場もそれぞれ違う。
すべての事件が一本の線で繋がった物語が見事で
まるでミステリードラマを見ているような一作になっている。

日本語対応(Steamは非対応、有志翻訳あり)

毎回、殺人事件直後の現場から始まり、
プレイヤーは探偵として調査するという内容。

最初は事件のあらましどころか
そこにいるキャラたちの名前もさっぱりな状態なので、

まずは現場で情報収集を行い、それらを手がかりに人物や事件の詳細を特定していく。

調査中のプレイ感は逆転裁判の探索パートに
近いところもあるが、やってみると結構違う。

特に違うのはキャラと会話ができない代わりに、キャラの持ち物がすべて見れるところ。

「そのキャラが事件時に何をしていたか、どういった思惑を持っているか」など、
一つの証拠品から想像できる仕組み。

たまに持ち物からギャンブルなどキャラの趣味までバレるのが面白かった。

推理はメモの不完全な説明にキーワードを埋めていく穴埋め問題形式。

これが結構ガチ推理が求められる難易度。後半の章は特に難しいが、カチッとすべてハマったときの気持ち良さはたまらなかった。

クリアは7時間程度。

頭をかなり使うけど想像したものが形になってくる推理体験が面白い。個人的には「Return of the Obra Dinn」以来の良質な推理ゲー。謎が解けた瞬間が気持ち良く、名探偵の気分にさせてくれるゲームだった。続編のリリースも近々控えているのでそれも楽しみだ。

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