「Death Park」の紹介レビュー 遊園地で怖いピエロから逃げる一人称視点ホラー

6

Death Parkってこんなゲーム

Euphoria Gamesが開発した、恐ろしいピエロから逃げる一人称視点ホラー。

まだ幼い少年の主人公が、自分の部屋の前に突然現れた遊園地「Death Park」に迷い込み、悪夢のような体験をする、というあらすじ。

人を選びそうなかくれんぼや鬼ごっこ要素はあるが、難易度はイージーからハードまで4つから選択可能。日本語にも対応している。

ゲームプレイ

探索 + チェイスがメインの脱出ゲーム

そこそこ広めの遊園地を歩いて拾ったアイテムで各アトラクションを動かし、最初は屋外のエリア、それから建物の屋内へと進んでいく。

次の目的地を示すようなナビゲーションはないが、ゲーム内にヒントが組み込まれており、拾えるアイテムも光っていて見つけやすい。アイテムを使う場所もインタラクトできるところに限られていて、闇雲に使ったり調べたりする必要がない親切な作りになっている。

ただしハッピーエンドを目指すなら隠しアイテムをコンプリートしないといけないため、そこだけやや面倒。エンディングの内容は最後の演出が少し変わるだけなので、隅々まで探す苦労してまでやる価値はあまりないかもしれない。

ホラー

敵キャラのピエロもまた本作の魅力。

狂気を帯びた禍々しいビジュアルで遠くから見ても怖いのに、見つかるとどこまでも追いかけてくるのがまた怖い。

捕まると自分の部屋からのやり直しで、セーブやコンティニューにも回数制限が設けられている。そのためピエロの怖さとゲームオーバーへの焦りが相まって緊張感も高め。

そしてステルスゲームとしても良くできてる。

ばったり遭遇してしまう対応策として、「音」による索敵が許されている。
部屋がいくつもある狭い屋内では敵の場所が把握しづらいが、そこをピエロの足音や心臓音を聞いて隠れたり進行方向を決めていくことになる。

また、ロッカーやベッドの下など隠れる場所まで用意されており、
音を聞いてからの回避が可能。中盤からは建物の内部も複雑化してピエロとの本気の「かくれんぼ対決」が楽しめる作りになっている。

良かった点

・実際にあってもおかしくないリアルな遊園地のモデリング
・ピエロが敵役としてハマっている、しっかりと怖い
・アイテムが見つけやすく使う場所もわかりやすい、探索でイライラすることがない
・日本語対応(機械翻訳だがストーリー重視ではないのでほぼ問題なし)

微妙だった点

・ハッピーエンドの条件がやや面倒
・次のエリアに移行した直後に敵に見つかってしまうことがある

 

総評

60/100

安いけど値段以上の内容で面白かった。ピエロに追いかけられる臨場感と夜の遊園地の散歩、そしてまともなステルスが楽しめる。難易度の選択があり、救済措置としてゲーム内で拾えるお金でピエロに対抗できるアイテムも買えるのでチェイスが苦手な人にもおすすめ。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です