時空を超えて滅んだ地球を旅する2Dアドベンチャー「The Great Perhaps」の紹介レビュー

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The Great Perhapsってこんなゲーム

ロシアのCaligari Gamesが開発したタイムトラベル2Dアドベンチャー

主人公は宇宙ステーションで定期点検の仕事をしている「コスモス」という名の宇宙飛行士。地球が異常気象に襲われたことでしばらく帰れなくなり、船の資源節約のために一旦コールドスリープするが、目覚めたのはそれから100年後。地球に戻るとそこにあった草木は枯れ、人の痕跡も見当たらない。切ない苦痛と悲哀に打たれる中、コスモスは妻と子供を探す旅に出ることに。

過去に戻ってパズルを解く

地球に降り立ったコスモスは序盤で不思議なランタンを手にする。

このランタンは、人間がまだいた頃の過去と現在を行き来するという謎の力を持っており、過去に行くことでミュータントや崩れた障害物を避け、現在に戻ると警備員などの監視の目から逃れて先の道を通れるようになる。ランタンの力は主人公以外にも影響を与え、過去に拾ったアイテムを現在に持ってきて使用するといった使い方もできる。

過去も現在もリアルタイムで時が流れているため、ランタンを使う場所とタイミングにはちょっと注意が必要。たとえば、何も考えずに過去の線路に飛び出すと簡単に電車にひかれてしまう。まずは片方の時空を覗き見し、電車が通った後を見計らい、ミュータントがいないかなども確認してから、慎重に現在と過去を移動することが大事になる。

 

アイテムの移動が不便

ゲームの流れとしては、拾ったキーアイテムを適切な場所で使って先に進むという至って普通のアドベンチャーゲームなのだが、残念ながらコスモスはアイテムを一つしか持てないため、物の管理はやや面倒。パズルの仕組み自体は面白いが、プレイ時間のほとんどがアイテム運びと危険な移動の往復に費やされてしまうのはちょっと残念だった。

良かった点

・タイムトラベルしながら解くパズルの仕組み
・滅びた地球の切ない雰囲気
・かわいく描かれたアート
・死にゲーだがロードが早くてやり直しに苦労しない
・日本語対応

微妙だった点

・アイテムを拾ってもそれが何かわからないことがある、アイテムの名前表示が欲しい
・アイテムのための往復が多い
・自動セーブ、チェックポイントの間隔が遠い

 

総評 

46/100

ストーリーの入りは面白く、ゲームの見た目とパズルの出来はまずまず。
持てるアイテムは一つだけで、運ぶために往復したりアイテムの場所を覚えないといけなかったりとちょっとややこしい。ほのぼのとした雰囲気に反して意外と死にゲーなところもあってやられてしまうと結構戻されます。そういった部分以外は概ね良かったので滅びた後の地球の雰囲気やタイムトラベルを使ったユニークなパズルが好きな人にはおすすめ。

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