ジャガイモを作りながら宇宙を探検する放置ゲー「SPACEPLAN」の紹介レビュー

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SPACEPLANってこんなゲーム

イギリスのJake Hollandsが開発したSFクリッカーゲーム。

地球や人類が滅亡した世界で、未知の惑星を周回する宇宙船で目を覚ました主人公。
身の回りで起こっていることを確認しに向かおうとするが、船内の電力は尽きてなにもできない状態。そこで手軽に作れる「ジャガイモ」の種を近くの惑星に飛ばして植え、採れたイモを動力源とし、わずかながらに電力を貯めつつ宇宙技術の研究を行い、地球滅亡の謎に迫っていくことになる。

 

ゲームプレイ

基本的な流れはクッキークリッカーのようなアイドルゲームと同じ。

最初は画面の発電機をクリックしてワット(電力)を生み出し、電力が貯まってくると自動で発電する太陽パネルの修復やイモの栽培ができるようになる。そしてさらに電力を生み出すため貯まった電力を使って研究を行い、新種のイモやイモの人工衛星を作って発電装置を増やしていく。

電力が大きくなれば行動範囲が広がり、人類が遺した情報を手がかりにどんどん作れる物が増えていく。そして惑星をめぐっていくうちに、この世界の真相にも近づいて・・・といった内容。

特徴としてはアイドルゲームには珍しく物語性やアドベンチャー要素が強い。

主人公はおしゃべりなAIロボットと一緒に旅していて、何かあるとすぐに報告が入る。
過去ログを見れるから席を外しても大丈夫なのだが、ジョークを交えたロボットの報告が面白く、チャットからなかなか目が離せなかった。洋ゲーなので翻訳は心配なところだが、架け橋ゲームスが翻訳を担当しているのもあって元の訳のセンスはそのままに、日本語の質も非常に高いものに仕上がっている。

不満点としてはボリュームが不足している点。

100時間以上遊べる放置ゲームが多い中、本作は10時間で終わる程度のボリュームしかない。周回制やプレステージ制でもないから一回エンディングを見るともうやることがなくなってしまう。

良かった点

・イモからなんでも作るロマン溢れた作品
・SFでよく練られた設定、物語性もあり秀逸
・ロボットとの会話がユニーク
・所々に入る演出が幻想的で、エンディングなんかも見入ってしまう
・日本語対応

微妙だった点

・ボリュームがもっと欲しかった
・放置はあまりできない

 

総評

52/100

設定や演出が良くできていてSFアドベンチャーとしては面白い。でもゲーム性とあまり噛み合ってないような感じで、わざわざ放置ゲームにする必要性は無かったかも?と思う。悪くはないけど値段相応な内容。クリッカーやアイドルゲーム目的よりSF好きな人におすすめ。

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