昼は漁をして夜は寿司屋で働く経営シミュレーション「デイヴ・ザ・ダイバー」の紹介レビュー

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デイヴ・ザ・ダイバーってこんなゲーム

韓国のMINTROCKETが開発した寿司屋経営シミュレーション

世界中の魚が集まる不思議な海域『ブルーホール』が発見され、そこでは新たなビジネスチャンスが転がっていた。寿司が大好きなダイバー・デイブは友人のコブラに誘われ、二人は凄腕の料理人・番長とタッグを組み、レストラン『番長寿司』を切り盛りすることになる。

 

昼間は漁師

レストラン経営と漁をミックスしたゲームで、昼間は海に潜って客に出す魚を獲る。

漁でまず良かったのは魚の種類が非常に豊富なところ。毎回どれを獲ろうか目移りしてしまうほど魚が多いので、漁師ゲーとしては完璧に近いほど満足度が高い。

しかも日本で食べられているお馴染みの魚はもちろん、海外にしかいないような珍しいクラゲやサメまで捕った魚はなんでも寿司のネタにできる。アーリーアクセス分をクリアしても図鑑がまだまだ全然埋まらない程度に種類があるので、やりこみ要素も含めればボリュームも満天

ビジュアルは背景の細かいところまでよく作り込まれており、サンゴや熱帯魚もたくさんいるので海の色彩もグッド。

漁のやり方は銛を使った原始的なもの。

操作は銛をかまえて方向を調節し、あとはタイミングを見て魚を突くだけ。銛は横と斜め横方向にしか投げられないので縦方向の魚を狙う場合は、デイブのポジションを整える必要がある。

最初のうちは、深く潜れないし銛を突き刺した魚に対して銛のパワーが弱いと逃げられたりQTEが発生したりと問題も出てくるが、お金を貯めて銛、スーツ、酸素ボンベ、クーラーボックスなどの装備品をアップグレードすることで、深く潜れるようになったり、魚を多く獲れるようになったり、長く潜れるようになったりする。

銃でも魚を獲れるが、銛を使うと身が多く取れて卵も手に入ることがある。

この卵を養殖場に預けておくと孵化して、さらに同じ種類の魚が二匹以上いればまた産卵してと勝手に増えていくので、わざわざ漁でその魚を獲りに行く必要がなくなる。

また養殖場を観賞用として利用することもでき、自分のお気に入りの魚だけを集めたアクアリウムを作れるのが嬉しい。

魚だけじゃなく米も自分で作れる。

とはいえこちらはたまに草むしりするだけでよく、特にこれといった特徴はない。

 

夜は寿司屋のお手伝い

夜になると番長寿司が開店する。

番長が寿司を握り、プレイヤーはデイブを操作してお客さんの席に寿司を届ける。お茶くみや掃除もやるが、これといって難しいことはなくちょっとしたミニゲーム感覚で遊べる。開店前に準備時間があり、プレイヤーはオーナーとしてその日のメニューやスタッフの管理からインテリアに至るまで全て決められる。もし作業が忙しいと感じたらメニューを減らしてみたりスタッフを雇うといいかもしれない。

良かった点

・カジュアルなゲームシステム、操作も簡単
・漁をしながらレストランを支え、古代の謎も明かしていくストーリー
・豊富なサイドコンテンツ
・ユニークな会話や漫画ネタが満載
・日本の魚だけじゃなく世界中の魚が見られる
・日本語対応

微妙だった点

・操作性やUIは微妙なところもある
・料理のイラストは細々としていてちょっと見づらい
・QTEの一部がややこしく難しい

 

総評

80/100

経営ゲームはやることが反復的になりがちなイメージなので、やる前は漁と料理をひたすら繰り返すゲームかと思ったけどやってみたら全然違った。ストーリーは自分たちのレストランのことからブルーホールの古代文明のことまでと幅が広く、イベントとサイドコンテンツが充実していて毎日何かしらの目標が自然と生まれる。キャラのユニークな会話や妙に凝った謎の演出は興味を惹かれるし、日本の料理漫画ネタもところどころにあって面白い。海外のゲームなのに、まさか美味しんぼネタまで飛び出してくるとは思わなかった。まだアーリーアクセスなのでチャプター3までしかないが、タツノオトシゴレースや図鑑埋めなど他のやりこみも含めればかなり遊べるボリュームだと思う。個人的に満足度が非常に高かったのでおすすめ。

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