ディストピアな世界を舞台にしたアクションプラットフォーマー「SANABI」のレビュー

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SANABIのトレイラー動画

SANABIってこんなゲーム

概要

・韓国のWONDER POTIONが開発、2022年6月21日にリリース。

ゲーム内容

ゲームプレイ
ディストピアな世界を舞台にしたアクションプラットフォーマー。

主人公は大きな義手を装着した伝説の退役軍人。

軍を離れた後は山奥で娘と平和に暮らしていたが、そこに現れた「SANABI」と呼ばれる謎の存在が主人公のすべてを奪い去っていった。

その後、逃亡したSANABIの足取りを掴むため軍に復帰した主人公は、最後の任務を遂行しようと腐敗した財閥が支配するメガシティ「MAGO」に潜入する。

義手を使ったワイヤーアクションが特徴的。

義手から長射程のチェーンフックを射出することができ、天井に引っかけて自分の体を振り子にし、その勢いで遠くまで飛んだり高層ビルを飛び越えることができる。フックアクションからの択も多く、フックをかけた状態からジャンプするドロップアウトする以外にそのままダッシュすることも可能で、さらに勢いをつけて高いところを目指したり遠くまで飛んだりもできる。

刀で斬るとか銃を撃つみたいな直接的な攻撃アクションは無いが、チェーンフックを敵に打つと飛びかかり雑魚敵相手なら一撃で倒せる。

さらに敵を倒した後に任意の方向にダッシュすることもできるので、フックをかける天井が無い場所でも敵から敵に飛び移ったりして先に進める。

ボス戦だと一撃ではないけれど、基本的にやることは同じ。グラップリングで移動しながらフックを打って何度も攻撃をしてボスを追いつめていく。

 

総評
80/100

タイトルの読み方は「サンナビ」。世界観はKatana Zeroによく似ているけれど、こちらはハングル文字の看板が街のあちこちにあり、パクさんやキムさんという人名がよく出てくる韓国色が強めのサイバーパンク。印象的だったのがまず見た目。洗練されたドット絵で背景からキャラの動きに至るまでとにかく細かいので見ていて楽しい。キャラ自体の見た目はシンプルなのに、動くとめちゃくちゃかっこいい。

操作性も良く、ワイヤーアクションが加わっても攻撃と一体化しているので操作がややこしくない。雑魚敵が一撃なため道中の移動もサクサク。コントローラーだとほぼRTとLTしか使わず、それだけの操作量なのに動かしていて非常に気持ちがいい。難易度は4段階あり、ノーマルでもゆっくり回復していくので初心者でもやり易かった。ストーリーは重苦しく、話の間は操作できない時間が結構長いのがちょっと微妙なところ。アクションが楽しいので話の部分はもっとテンポよく進んでもいいと思った。

現在はアーリーアクセスのため3章までしかなく、ボリュームはクリアまで4時間ほど。ロードマップによると年内に完成予定だが、ストーリーは5章までだそうなので製品版になってもボリュームはそこまで無さそう。

ゲームの操作

ゲームコントローラー、マウスキーボードで操作します。

良かった点・微妙だった点

良かった点

・動かして楽しいワイヤーアクション
・洗練されたドット絵の作り込み
・ストーリーもしっかりしている
・魅力的なサブキャラクターたち
・日本語対応

微妙だった点

・ストーリー部分のテンポの悪さ
・クリアまで4時間ほど、ボリュームは少ない

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