Floppy Knightsのトレイラー動画
Floppy Knightsってこんなゲーム
概要
・アメリカのRose City Gamesが開発、2022年5月24日にリリース。
ゲーム内容
・あらすじ
主人公は才能ある若き発明家フィービーと、彼女が作ったロボットアームのカールトン。
両親は娘にロボットの発明をやめさせ、人々の役に立つ魔法を学ばせようとするが、フィービーは自分の夢を叶えるため別の計画を立てていた。まずは親元を離れて家を引っ越すお金を稼ぐため、世界中から優秀な発明家が集うガジェットカップの出場を目指すことになる。
・ゲームプレイ
カードデッキを構築して戦うターン制の戦略ゲーム。
カールトンはフロッピーディスクをデジタル投影し、魔法の力で「Floppy Knights」を具現化して戦わせる。
ローグイクではなくステージクリア制。
最初にコマンダーを配置。コマンダーがやられてしまうとゲームオーバー。クリア条件は敵の殲滅、フラッグを取って戻ってくる、特定の場所でXターン耐える、などステージによって異なる。メインミッションのほかにサブミッションもあり、達成することで報酬アップ。
ユニットのステータスはHP、攻撃力、SPD(移動できるマスの数)、RNG。RNGは攻撃できる距離、ほとんどのユニットは隣接した敵にしか攻撃できないので1が多い。
毎ターン5つのエナジーが与えられ、スペシャルカード枚、デッキからランダムに5枚のカードが配られる。SRPGと違う点は、エナジーがそのターンの全ユニット合わせての行動力になるので、強ユニットだけ動かして5回行動させることも可能。全ユニット1回ずつ行動するわけではない点に注意。
「霧の森」「溶岩地帯」「雪の洞窟」などエリアにより環境や地形効果が変わり、戦い方によってはこれが有利にも不利にも働く。
霧のステージは隣接しているマス以外にいる敵の姿が見えなくなり、敵からはこちらの位置が見えるがダークフォレストのマスに止まると敵から狙われなくなり、敵が集まっている危険な場所でも各個撃破が容易になる。
森のマスに止まるとアーマーが+されるのは全ステージ共通、溶岩地帯では数ターンに一度、特定のマスに溶岩が落ちてくる。これを逆に利用してノックバックできるユニットに攻撃させて敵を溶岩に当てる、といった戦い方もできる。
・デッキ構築
カードは大きく分けると「攻撃」「移動」「スキル」「ユニット」の4タイプ。
コマンダーユニット1枚、スペシャルカード2枚、移動カード5枚が必須で、あとは自由にカードをデッキに組み込んでいく。最高で30枚が上限。
カードはステージクリアの報酬でもらえるほか、クラフトで作成することも可能。クラフトするのに素材は必要なくお金だけ消費。
デッキ構築のコツとしては、移動カードが5枚必須なのであまり圧縮しすぎると毎ターン移動カードだけが無駄に余ってしまう、ということになりかねない。なので攻撃カードやスキルカードもある程度の枚数をデッキに組み入れてバランスを取り、エナジーやカードがうまく回るように構築していくことが求められる。とはいえ、そこまで難易度が高いわけでもないので、偏らないようにだけ気をつけながら自由に好みのカードを作って好きなようにデッキを組んでも問題ない。
ゲームの操作
マウスキーボードで操作します。
良かった点・微妙だった点
良かった点
・音楽がかっこよく、絵がかわいい
・Slay the Spire、Into the Breach、ファイアーエムブレムを合わせたようなゲームシステム
・とっつきやすい
・1ステージが短い
・敵AIが優秀
・程よい難易度(急激に難しくなる面もある)
・マウス操作が快適
微妙だった点
・日本語非対応(ゲーム自体は簡単、会話シーンが多い)
・弱いユニットは使いどころが無い、沸きポイントに蓋するだけになってしまう
・ステージ中は途中セーブ無し
・ボリュームが薄い
総括
9時間でクリア。
デッキを構築してSRPG風のステージを攻略していくゲームです。
ユニットのHPは低く、2回ダメージを受けるとやられてしまうシビアさはありますが、緩い詰め将棋のようで初心者にも安心して遊べる内容になっています。右クリックで敵の攻撃力と行動範囲を調べてどこが安地になるか確認し、攻撃に走るかユニットを召喚すべきかなど頭を悩ませながらやるのが楽しいです。戦略性がありゲームとしては十分な出来ですが、行動力の制限がきつく弱いユニットの出番がないところは少し寂しいところでした。全ユニット同じコストならやはり強いユニットを使わざるをえないので、そのあたりのバランスは少しイマイチかなと感じます。