百英雄伝 Risingのトレイラー動画
百英雄伝 Risingってこんなゲーム
概要
・2023年に発売が予定されている「百英雄伝」のスピンオフ作品。
・日本のNatsume Atariが開発、2022年5月11日にリリース。
ゲーム内容
・あらすじ
主人公はスカペンジャーの一族として成人の儀を果たすため、先代が持ち帰ったもの以上のお宝を探し求めている褐色肌の少女CJ。
旅の途中、冒険者募集のチラシを見つけた彼女は、小さな町ニューネイヴァーに行き着く。町は最近の地震の影響で荒れ果て、財政難に陥り、近くの森や採掘場ではモンスターが住み着き、村の人々は困り果てていた。
一方で、地震のおかげで遺跡が発見され、町では世界各地からお宝目当てのトレジャーハンターや冒険者が集まっていた。
そこで、町は冒険者たちからお金を徴収する遺跡税を導入する。
お金がないCJは町長代理と交渉し、ライセンス料を払う代わりに町の復興を手伝うことになるのだった。
・スタンプを集める
ゲームのほとんどを町の人からクエストを受けてスタンプを集めることに費やされる。
クエストの中身はダンジョンで○○を取ってきてとか○○を探してといった内容のいわゆるおつかいゲーだが、クエストを達成することで経験値はもらえるし町の施設が充実していくのを見るのは楽しく、キャラの強化にも繋がってやりがいがある。
クエストを達成するとスタンプカードにスタンプを押してもらえる。
最初のスタンプカードで終わりかと思いきや、2枚目3枚目と出てきてそのボリュームに驚かされる。全部で200ほどのクエストが存在するが、クリアするだけならすべてやる必要はなし。
・ダンジョン
ダンジョンは森と採掘場の2つ。採掘場の奥には遺跡があり、さらに氷山や溶岩地帯へと広がっていく。
ダンジョン内では採掘、伐採、罠猟、釣り、などやれることが意外と多い。ファストトラベルできるエリアが至るところにあり移動も楽々。
ダンジョンは固定だけれど、出現するボスのレベルが上がったり、斧やツルハシを強化することで掘れるものが良くなったりと、入る度に前回とはまた違った体験ができる。
・アクション
アクションは、攻撃、ジャンプ、キャラクターの固有アクションのみ。CJの固有アクションは敵の攻撃を避けながら高速移動する「ステップ」。
防具屋のクエストを達成すると装備の品揃えが良くなり、防具を新調することでアクションが増えていく。最初はアクションが単調で地味な印象だったが、覚える移動アクションがとても使い勝手が良く、ダンジョン内で行けるところが増え、戦闘の幅も広がって楽しくなってくる。
・コンボ(リンクアタック)
仲間はCJ含めて3人。ダンジョンの中では1ボタンで他のキャラクターに切り替えられる。
攻撃が当たった瞬間にキャラを切り替えると「コンボ」となり攻撃が次のキャラに繋がっていく。2連コンボだけでも通常攻撃以上のダメージが与えられる強力な技だが、さらに、スタンプカードをすべて埋めると4連5連とコンボできる数が増えていく。
2番目のキャラは敵のガードを崩したり敵が投げた物を打ち返す、3番目のキャラは遠くから魔法を唱える、とキャラによって攻撃に個性があり、これらを組み合わせて戦略的でより有利に戦うことができる。
例えば、ガードしている敵にガード崩し→コンボ→コンボ、離れている敵や接近したくない敵には魔法→コンボ→コンボなど、魔法の後のコンボは間合いをつめて攻撃してくれるので、状態異常が厄介な後半の敵には特に重宝する。
・幻想水滸伝との違い
中国の武器で戦う主人公、西部劇風の服を着た獣人、日本の侍、アニメから飛び出してきたような魔法使い。このごちゃまぜな世界観は幻想水滸伝らしさが感じられる。
一つ明確に違うのは、幻想水滸伝は紋章にまつわる物語であったが、本作では紋章の話は一切出てこず、代わりにルーンやレンズといった魔導系に関するものが出てくるところ。
魔法を覚えることはなく、魔法を唱えられるキャラは決まっていて、ルーンを装備することによって攻撃の特性や魔法の性質が変わるといった点で違いがある。
ゲームの操作
ゲームコントローラー、マウスキーボードで操作します。
良かった点・微妙だった点
良かった点
・テンポ良く進められる横スクアクション
・今後に発売される百英雄伝の雰囲気をしっかり味わえる
・全体的に難易度が易しいのでアクション苦手でも安心
・コンボの爽快感
・合間合間の会話が楽しい
・背景まで細かく描かれた綺麗なグラフィック
微妙だった点
・良くも悪くもおつかいゲー
・ダンジョン内で一旦止められて一回町に戻らないと先に進めない場面が多い
・町でステップが使えない(移動が歩きだけだと遅い)
・敵を倒したときドロップ品を拾うのに待つ必要がある
総括
Xbox Game Passでプレイ。15時間でクリア。
3人の攻撃を組み合わせたコンボが爽快で、意外にも街づくり要素があったりとなかなか楽しいゲームでした。サブクエスト中心なので、どうしても本編のオマケ感は拭えなかったですが、キャラクターは親しみやすく、雰囲気は最高に良かったです。ますます本編への期待は高まりました。
幻想水滸伝が好きな人、カジュアルなアクションがやりたい人にはおすすめします。