おすすめ度 (8/10)
『The Precinct』は、ギャングに支配された街の治安を守る警察官シミュレーション
なりきり警官プレイがしたいなら間違いなくコレ!と言える一本。
通行人への職務質問、違反駐車の取り締まり、犯人グループとの銃撃戦やカーチェイス、ヘリでパトロールなどなんでもあり。薄汚れた都会の街並みと、プレイヤーに与えられる警察の業務がリアルで「警察官としての仕事体験」の没入感がとても高いゲームでした。

どんなゲーム?
GTA5のような街で警察官をやるゲーム
街ではギャングが蔓延り、治安は崩壊寸前であちこちで犯罪行為が行われている。そんな街のなかでプレイヤーは新米警官の「ニック・コーデル」として様々な犯罪に対応していく。
操作はコントローラー推奨。日本語は機械翻訳じゃなくそこそこ良好。

警察署から始まり、「パトロール」や「違法な車の取り締まり」や「町の美化活動」などからシフトを選んで業務を行うのが1日のルーティン。
ただこれを絶対やらなきゃいけないということはなく、街へ出て警察官として思う存分に行動ができるのが楽しい。ゲームと思えないくらい業務の幅が広く、市民たちを捜査するも良し、バーで聞き込みするも良し、無線に応えて事件に対応するも良し。ストーリー重視ではあるけど、自由度が非常に高いサンドボックス型のゲームになっている。

業務内容は、まるで実際の警察官かのようなリアルさ。車の運転手や歩いている市民に対してID、所持品、アルコール等などをチェックし、厳しく取り締まることができる。
見つけた犯罪者に対しては、銃による武力行使を行っていいか、罰金を払うだけでいいのか、逮捕できる案件かまで、きちんと警察の規則で細かく定められている。

捕らえた犯罪者や証拠品などから、ギャングの手がかりを集めると話が進行する。猟奇的な連続殺人の謎と、ギャングとの争いに切り込んでいくストーリーも刺激があって良かった。
総じて良くできたポリスゲー。10時間もしないうちに終わってしまうのでボリュームは物足りなさを感じるが、警察官のリアルさを面白い方向に追求している。
色々な警察シムは出ているが、ここまでの完成度は他にないと思うのでおすすめ。