Cris Talesのトレイラー動画
Cris Talesってこんなゲーム
ゲーム内容
「Cris Tales」は時間を操る少女クリスベルとその仲間たちが4つの国を巡って行く先々で問題を解決したり、サブクエストをこなしていく冒険感があるRPGとアドベンチャー要素が特徴的なゲームです。
本作はマルチエンディング制となっていて、クリスベルが取った行動、選択肢はその後の展開に大きな影響を与えます。
街では過去・現在・未来と画面が3分割され、この3つの世界をタイムトラベルをしながら謎を解き、過去にあった宝箱を取り、未来に行って現在では知り得ない情報を得たり、
ダンジョンでは過去に遡って壊れたオブジェクトを直し、逆に道を遮る邪魔な物は壊して現在では通れなかった道を進みます。
時間を操るクリスベル自身は過去や未来に移動することはできず、過去と未来の世界ではマティアスというカエルのキャラクターを操作します。
戦闘
戦闘は攻撃、スキル、アイテムの各項目から選んで戦うコマンド式バトルとなっています。
画面上部には行動するキャラの順番が表示されていて、この順番はスピードのステータスによって決定されます。さらに、本作はここにQTEの要素も加わる。
攻撃が当たった時にもう一度攻撃ボタンを押すとダブルスラッシュで2回攻撃(キャラによっては3回攻撃まで可能)となり、
防御時には相手の攻撃が当たる直前にボタンを押すとパリィ判定となって、ダメージの大半をブロックすることができる。
戦闘でもクリスベルの時間操作の能力を使うことができ、毒にかかった敵を未来に送って毒の効果を早めたり、力の強い敵を過去に送って攻撃力を弱めさせたりすることができる。
あとは、敵が持つ属性の耐性(炎、水、稲妻、毒、地球、物理)を見るとより有利に戦うことができる。
基本的には弱点の「WK」属性で攻めるのが無難。逆に「ABS」属性の魔法を撃ってしまうと回復してしまうので要注意。
敵のステータスは一部のキャラが持つスキャン効果のあるスキルを使うことで見ることができます。
強化要素
従来の古典的なRPGと同様、戦闘で経験値を貯め、レベルアップすることで新たなスキルを覚えたり、キャラの戦闘能力を上げていくシステム。
防具を装備できる部位は手、首、足、指に2つの指輪をはめることができ、武器はお金を払って5段階まで鍛えることができます。
ゲームの操作
ゲームコントローラー、マウスキーボードで操作します。
良かった点・微妙だった点
海外アニメのようなかわいいデザイン
外観が豪華で、出てくるキャラクターたちがかわいいのが魅力。終盤は精巧に作られたアニメーションの演出が多く使われていて見ごたえがあります。
日本語に対応している
字幕は日本語対応、音声は英語。翻訳はたまに口調が変わるところは気になれるけれど、概ね問題なし。音声は英語なんですが、声優さんの声と演技は本当に素晴らしい。
手ごたえの薄いQTE
防御や攻撃時にタイミングよくボタンを押すQTEのようなアクション要素があるんですが、この手ごたえが薄くて、成功してもよくわからない微妙な気持ちになる。もっとエフェクトを加えたり、わかりやすいSEがあってよかったと思う。これなら従来のコマンド式でまったり戦闘の方が個人的には良かったし、QTEが楽しいものになってないので、ただの障害になってしまっている感じがする。
キャラの足が遅い
本当はもっと過去や未来を行き来して街の移り変わりだったり、人の成長する様を見たかったんですが、カエルの足が極端に遅く、ストーリー以外でタイムトラベルするのが億劫になってしまった。
サブクエストの期間が短い
本作のサブクエストは取り返しのつかない要素の一つで、エンディングにも影響を与える重要性が高いものになっている。多くのサブクエストは特定のストーリーが進行すると失敗扱いになる仕様で、サブクエストが消えるストーリーの前になるとやり残したことはないか?と仲間の一人が親切に教えてくれるので、フラグ管理に関しては安心してしていたんですが、後半はそれを言われた時点で達成できないサブクエストがいくつかあって、いやもっと早く教えてほしかった・・・とサブクエコンプを目指していただけにすごくがっかりした。
生かしきれてない時間操作システム
最初は斬新なシステムにワクワクしたんですが、その用途は実に地味なもので、宝箱を取るためだけに過去に行き、オブジェクトを壊すためだけに未来に行くという時間操作のシステムをとりあえず入れてみただけのギミックが多くて強引さが目立つ。
Cris Talesをプレイした感想まとめ
Xbox Game Passで29時間でクリア。
JRPGに贈るラブレターと称される本作。個人的にはJRPGに期待するものはストーリーと戦闘の2つで、RPGは長時間ひとつの物語を追うのでストーリーはやっぱり良いものであってほしいし、戦闘回数が多いので戦闘システムは飽きずにできる楽しいものであってほしい。本作は決してつまらないわけではないけれど、ストーリーも戦闘もちょっと物足りなく感じてしまう。ここをちょっとだけ変えてくれたら良くなりそうなのに・・・ってところが多々あって非常に惜しい作品でした。アニメのようなグラフィックが好きな人、ユニークなRPGが好きな人にはオススメします。