「Still Wakes the Deep」紹介レビュー 海上が舞台の一人称視点ホラーゲーム

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「Still Wakes the Deep」は
海上が舞台の一人称視点ホラーゲーム

Dear EstherやAmnesiaなどの
名作を手がけたThe Chinese Room期待の最新作

今作も短編でクリアは4時間とさくさく。

不安を煽りまくる演出も良いし、グラフィックもリアル!
なのになぜか和訳は九州弁というギャップがすごい作品だった。

日本語、コントローラー対応

本作の舞台は石油を掘削するために建てられたリグという海上構造物
突然の事故によってリグは半壊。作業員らの行方はバラバラに。

電気技師のカズも逃げ場が無くなり
巨大リグの中に閉じ込められてしまう。

脱出用のボートも失って海の上で救出を待つカズたちだったがリグ内には謎のモンスターが徘徊していて・・・。といったあらすじだ。

このゲームを語る上で避けて通れないのがクセの強すぎる和訳だ。

登場人物たちが訛りの強いスコットランド人ということで、
和訳も標準語ではなく九州弁が採用されている

「ばってん」「~ばい」「~ったい」などの方言が当たり前に使われていて、
ギャグホラーか!?と思うほど会話が独特。かつてこんなに九州弁が飛び交うホラーゲームがあっただろうか・・・。

しかしこの方言の使われ方が世間ではかなり不評らしい。
博多弁が好きなので個人的には楽しめたけど、確かにゲームの没入感とか世界観の崩壊という点ではマイナスになっているかも。

このゲームにおける怖いポイントはふたつ。
ひとつ目は、災害後の厳しい環境が恐怖に変わる「絶対絶命都市」的な怖さ。

不安定な足場を歩いたり、崩壊した壁を通ったりの連続で移動だけでも緊張感が走る。QTEも驚くし、リグから下を覗くと超リアルな荒波が見えて生きた心地がしなかった。

ふたつ目は、「パニックホラー」的な怖さ。

どこからともなく聞こえてくる仲間たちの悲鳴、得たいの知れない生物の咆哮。少しずつ主人公の身にも危険が迫る、映画エイリアンみたいな展開で作りが上手いなと思った。

敵と出会っても攻撃できないタイプのホラゲで基本はステルスで切り抜ける。鉄板モノのホラーゲームだけどやっぱり怖い。

和訳は好き嫌い別れそうだけど・・・内容は良作。
このジャンルにしては難易度が易しく、テンポも非常に良い。

サクッと遊べる割に、ストーリーもしっかりあったのでおすすめ。

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