「仙剣奇侠伝―守り合い―」は
中国の武侠をテーマにしたアクションRPG
古代中国の世界に、さらに神界やら魔界の対立が巻き込む壮大なファンタジー。
英題は「The Legend of Sword and Fairy 7」で、実は7作目のタイトル。1995年から続く歴史の長いシリーズで6年ぶりの新作!しかも初の日本語対応というのが嬉しい。
固すぎるキャラの表情、粗いテクスチャ、翻訳の質の低さ、長すぎる会話イベント、今さらなQTE演出・・・
などなど挙げればキリがないほど不満点もあったが、プレイ感は決して悪くないゲーム。
人気シリーズなのも頷ける納得の一作だった。
アクションRPGなので中華風ダークソウル的な感じかな?と思ったけど、蓋を開けてみれば中華風ドラゴンエイジって印象に変わった。
とにかく「仲間との旅」に特化したゲーム。
4人の主人公は、正統派ヒロインの「月清疏」、神界から来た頼れる男「修吾」、みんなの妹系「白茉晴」、どこ行ってもトラブルを起こす「桑遊」。と個性派揃い。
コイツら仲良すぎだろ・・・ってイベントが盛り沢山で明るい雰囲気が最高に良かった。
中国のゲームに出てくる主要キャラって
たいていイケメンと美少女だけど本作もそのタイプ。
味方だけじゃなく、魔界の敵キャラも華やかな魅力があって展開もなかなか熱い。
戦闘は、前作まではターン制だったそうだが
今作はリアルタイムの戦闘システムを採用。
戦闘スピードが早く、停止せずに戦闘に移るのでめっちゃテンポが良い。広大なエリアの探索と敵を倒す流れのスムーズさは、なんというかMMOで延々と狩りをしてる気分になれる。
肝心の戦闘自体は、通常攻撃の連打とクールタイム後にスキル技、という感じで大味。
爽快アクションというより、スマホっぽい手軽さ優先の戦闘という印象だった。いつでもキャラが切り替えられるのは楽しいが、もうちょっと歯ごたえが欲しかったかな。
◆気になった点
・長時間ただ見続けるだけのイベントが多い
・急なQTE、戦闘中もたまに要求される
・中国語のクセがそのままで翻訳が微妙
メインストーリーは移動→おしゃべりイベント→移動ってパターンの繰り返しで、立ち話の会話シーンばかり見てた気がする。
翻訳の質が低いのと専門用語の羅列で話が頭に入ってきづらいのもキツい。
◆総評
20年前のゲームか!?って思うくらい古いシステムと粗さのオンパレードだけど
オープンワールド風アクションの基本は押さえた一本。
キャラの絆を大事にしていて、国は違うけどJRPGの王道っぽさがある。
手放しでは褒められない内容だが、個人的には嫌いじゃなかった。おすすめ。