「The Bookwalker: Thief」紹介レビュー 本の中に飛び込んで隠された遺物を盗むゲーム

7

「The Bookwalker: Thief of Tales」は、
フィンランドのDo My Bestが開発したSFアドベンチャー

泥棒に成り下がった元有名作家となり、本の中へとダイブ。本の世界と現実を行き来して、隠された遺物を盗むゲームとなっている。

全6章あり、章ごとにダイブ先の本も変わる。
生徒たちが次々に消える魔法学校、AIに支配された宇宙船・・・など。本によって物語、登場人物、世界観が異なり、色々なファンタジーを楽しめる内容だった。

日本語、コントローラー対応

主人公は、とある事件で有罪判決を受けたエティエンヌ
彼に課されたのは30年の刑期。

これを短くする代わりに闇の組織としぶしぶ手を組み
「遺物盗み」の仕事を引き受けることになる。

現実世界は一人称視点でエティエンヌを操作しアパート内を自由に歩き回れる。他の部屋にいる隣人たちは色々と手伝ってくれる。不気味だけど意外と優しい。

依頼人と連絡を取ると遺物を盗むミッションがスタート。本に入るまではどんな世界が広がっているかまったく想像がつかない。

飛び込むときがワクワクな瞬間。

本の中ではキャラを斜め上から見下ろす
アイソメトリック視点になる。現実とは別ゲー感。

ここから主に探索やキャラとの交流を通して、隠された遺物を探しにいく。

毎回違う物語なので初めて行く場所、キャラとの出会いがあり、手探り感がたまらない。また、会話中は選んだ選択肢で運命が変わる。

キャラを救うか、任務を優先するかなどの大事な運命を決めるのもプレイヤーの判断次第なところが魅力だ。

選択や場合によって敵対的な存在と戦うことはあるが、
戦闘はあくまでオマケ程度。

体力と技を使うためのインクに十分な備えがあれば、勝つのは難しくない。ひとつ章が終わると新たな技を習得できるのだが、戦闘自体はちょっと単調で気になった。

感想

翻訳は微妙だけど、本と現実、2つ構造の仕掛けが斬新。それぞれ別の世界観で、作家として物語を鮮やかに書き換える感覚が楽しい。本だけじゃなく現実世界が変化していく展開も良い。
SF好きな人ならやる価値ありな作品だと思う。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です