ENDER LILIESのトレイラー動画
ENDER LILIESってこんなゲーム
あらすじ
舞台は穢れによって滅びた王国。
穢れとは人々を狂気に堕とし、不死の化け物に変えてしまうという呪いのようなもので、代々巫女たちが穢れた人々を浄化して国を守ってきた。
本作の主人公はそんな巫女の末裔のリリィ。
教会で目覚めたリリィは記憶がなく、言葉を話すこともできない。
リリィを目覚めさせた黒衣の騎士もこの国に何があったのか深い事情はわかっていないようで、2人で旅をして生前に繋がりのあった穢人を見つけて記憶を戻そうと、序盤はそういう物語になっています。
ゲーム内容
アクションは移動、ジャンプ、ダイビング回避、祈りで3回だけHPを回復することができます。
最初はできることが少ないですが、各地にいるボスを倒すことで空中ダッシュや壁登りなどの移動アビリティを習得していきます。
リリィには戦闘能力が無く、攻撃することはできません。
代わりにリリィの背後に現れる黒衣の騎士が剣で攻撃します。
ボスを倒して浄化すると、黒衣の騎士と同じように呼び出して攻撃してくれるようになります。
攻撃してくれる仲間は強化することができます。
魔法や弓矢などの遠隔攻撃は使用回数に制限があり、強化することでこの使用回数の上限や攻撃力が上がります。強化に必要な素材は探索などで手に入ります。
また、探索で見つけた宝箱などからHPが上がったり攻撃力が上がるレリックが手に入ることもあります。スロット数に上限があるので装備できるレリックの数は限られています。
ゲームの操作
マウスキーボード、ゲームコントローラーどちらでも操作することができます。
良かった点・微妙だった点
ストーリーがしっかりある
2Dメトロヴァニアのゲームといえば戦闘と探索が本体でストーリーは添え物というものが多いですが、本作はストーリーもしっかりあって良かった。
ステージには昔のメモや手記が残されていて、そこで次に会うボスが穢人になる前はどんな人だったのか人物像や背景を知ることができるんですが、国や巫女を守っていた人だったり基本的にみんな良い人で戦っていて熱く切なくなるボス戦でした。その後は仲間にすることで穢人が救われる仕様なのも良かった。
難しくても理不尽さのない難易度
探索=キャラの強さに直結するので、しっかり探索すればアクションゲームが苦手な人でもクリアできるちょうど良い難易度でした。
難しいゲームですが理不尽にやられるということがほとんどなく、死んでもデスペナやロードがなくやり直せる点も良かった。
親切設計
インディータイトルだと設定画面すらないものも普通にあることですが、本作はUIの表示や画面揺れなどプレイヤー側が細かく設定をいじることができて、AAAタイトル並みの親切さを感じます。
あと、マップを見ると取り残しがあるエリアが一目でわかるようになっているのが、メトロヴァニア系のゲームで何回も迷子になってしまう自分にとってありがたかったです。
ダークファンタジーな雰囲気
音楽もビジュアルも世界観に合っていて最高です。
BGMはピアノと歌が素敵すぎて聞き入ってしまうし、見た目もリリィが可愛く、ボスキャラの迫力もあり、ステージ背景も作り込まれていて画づくりの方も世界観に溶け込んでいて良かったです。
ダークファンタジーなものや退廃的なものが好きな人にはたまらない雰囲気だと思います。
終盤ステージが微妙
微妙だった点を強いて挙げるとしたら、終盤のステージは個人的に微妙でした。敵のいやらしい配置、高速ホーミング、耐性レリックを装備してもじわじわHPを削る毒、それまでの原則がすべて無視され、最後だからとにかく難しくしとけみたいなそんな作りに見えました。まともに戦ってもマイナスにしかならないため、次のレストポイントまで突っ走るのが正攻法になってしまって最後の方はイマイチ楽しめなかったです。
ENDER LILIESをプレイした感想まとめ
17時間で2つのエンディングクリア。
もっさりした動き、落下死、スタミナ、ソウルロストなどダークソウル系にありがちでストレスの要因になるものがなくて、完成度が高くとても遊びやすいゲームでした。
難易度は高いですが、アクションゲームが苦手な人でも探索をして、しっかりとレベルを上げればクリアは難しくないと思います。雰囲気が良くて見た目で気に入ったなら買いだと思います。ホローナイトのような2Dメトロイドヴァニアが好きな人におすすめします。