「Outlast」の紹介レビュー 狂った患者たちから逃げつつ病院の謎を探る一人称視点サバイバルホラー

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カナダのRed Barrelsが制作した
一人称視点サバイバルホラー

2013年に発売されて以来、ホラーファンから根強い人気を誇る一作。何百人もの狂った患者が収容された精神病院を舞台に、狂人たちから逃げつつ事件について探る。

◆あらすじ

新聞記者マイルズ・アップシャーの元に匿名からのメールが届く。

内容は慈善事業で運営するマーコフ・コーポレーション社が、裏で人体実験を行っているという内部からの告発だった。

マイルズは愛用しているカメラを手に取り、タレコミ情報の真偽を確かめるため、コロラドの山奥にある精神病院を訪れることになる。

ゲームプレイ

病院に潜入してそこで行われた実験について調べるというありがちな設定だが、怖さが他より一段上なのが本作。

探索中はカメラを片手に暗闇の中を進み、攻撃的な患者に出会うと問答無用のチェイス。さらに目を背けたくなるようなゴア描写もてんこ盛りで、プレイヤーを恐怖のどん底につき落としてくる。

主人公は武器を持たないただの新聞記者なので、襲いかかってくる敵に対して「逃げる」か「隠れる」しかできない。かつ、病院の中は暗い場所も多く、敵のいない探索エリアすらも安心する暇なく進むことになる。

照明がない場所ではカメラの暗視機能を頼りに進んでいく。しかしカメラはバッテリーをじわじわと消耗するうえに、暗視モード中の視界の粗さがまた怖い。

難易度は「ノーマル」「ハード」「悪夢」「クレイジー」の4つから選べる。

ハード以上は一撃でゲームオーバーになることがあるので最初はノーマルが無難。クレイジーはチェックポイントすらなし

難易度を高くすると敵がドアを開ける音に敏感になり、部屋の隅々まで調べるようになる。悪夢以上はより緊張感のあるステルスプレイがしたい人向け。

DLC「内部告発者」は、本編の前日譚になっているため本編でストーリーが気になった人は特にやってみてほしい。

本編も素晴らしいが、DLCも名作。グロさが増し、複数の患者に追われることもあってホラー度合いもアップしている

良かった点

・無防備な主人公が追われまくる絶望的なホラー体験
・痛々しいゴア描写が容赦ない
・続編や追加コンテンツなどに繋がるストーリー
・日本語とコントローラー対応

気になった点

・ナビがなく進行に行き詰まることがある、頭の上にあるダクトや壊れかけの壁など出口がわかりにくい

総評

どんなにホラーゲーム慣れしてもやっぱり怖い作品。個性的な患者から感じる刺激が凄まじく、悪夢そのもの。他にも似たようなゲームはたくさんあるが、逃げるスリルは10年経った今でもずば抜けてると思う。ホラー好きにはぜひおすすめ。

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