Hyper Knightsってこんなゲーム
開発者一人で運営しているEndless Loop Studiosが制作した、軍隊を指揮しながら領土を奪還していく国盗りストラテジー。
配下のナイトに出陣命令を下しつつ、主人公自らが軍隊を挙げ戦場に出ることもできる自由度の高さで2D版Mount&Bladeとも言える作品。ゲームは戦略パートと戦闘パートに分かれ、戦略パートでは各拠点の強化や建築、ナイトへの指示を行い、主人公が敵ユニットと接触したり敵拠点を攻めると戦闘パートに突入する。
◆戦略パート
戦略パートでは、全体マップで敵味方勢力が一斉に行動する。ゲームの進行は、主人公の部隊が行動するとその分だけ他の部隊も動く、ターン制でもリアルタイムでもない同時進行型。
全地域の支配がゲームの目標となっており、各地域には中心となる城のほか、収入の発生源となる村、要塞化した前哨基地といった拠点が存在する。まずは、前哨基地と村を全て落とし、最後に城を攻め落とすとその地域は自分の物となる。そのため最終的にはすべての拠点を攻める必要があり、なかなか大変なのだが、城でナイトを雇って攻める地域を設定すると自動で攻めてくれるようになる。
また他にも一部面倒な部分は自動化されており、お金の徴収や兵士の輸送は自動で行われ、前線の拠点に兵士が送られるので手間がほとんどかからない。細かいところは気にせず、自分の部隊に集中できるのが良い点。
◆戦闘パート
戦闘は一言で表すと見下ろし型の「無双系」。
主人公を操作して敵に近づき、攻撃は2つのボタン入力で「YYY」や「XYX」といった感じでリズムゲームのような感覚で倒していける。敵を倒して溜めたブーストゲージで、強力なスキルで敵をなぎ倒したり回復したりも可能。
主人公キャラは他の兵士よりは強いが、単騎で突っ込むと矢の的になってあっという間にやられてしまうちょうど良いバランスになっている。通常攻撃は爽快でスキル技の豪快なアクションは魅力的だが、基本ボタン連打なので戦闘が長く続くと手が疲れてしまう人もいるかもしれない。
敵兵士は近接兵と弓兵のみとバリエーションが少なく、主人公は敵拠点の矢倉や家を攻撃することができないので、味方の兵士が破壊するまで待たないといけない時間が発生するのもちょっと難点。
良かった点
・戦場で1000人以上が入り乱れる大規模戦争
・ボタン2つでテンポよく攻撃できるスタイリッシュアクション
・戦略の面倒なところが省かれていて、ナイトに敵陣地を攻めさせることもできる
・コントローラー対応、攻撃が連打なのでコントローラーじゃないとむしろきつい
微妙だった点
・ボス以外の敵は近接兵と弓兵の2種類
・自分で敵の施設を攻撃できず、兵士が敵施設を破壊するのを待つ必要がある
・変化があまりなく終盤はダレる、敵の勢力に囲まれてあわあわしてる序盤が一番楽しい
◆総評
60/100
奥深さはないけれど、程よく楽しい作品。うまくまとまっていて地味にハマる魅力がある。
あまり長時間遊べるような内容ではないが、値段も安くちょっとした暇つぶしにはおすすめ。