Plasticityってこんなゲーム
プラスチックに汚染された世界を旅するパズルプラットフォーマー。
好奇心旺盛な少女ノアとなって、故郷の島を目指す物語。舞台となる2140年の世界では、都市はプラスチックのゴミで溢れかえり、街全体がガラクタの山と化している。環境汚染が進み、浸水によって人が通れる道すらも少なくなってきている中、果たしてノアは無事に母親と再会できるだろうか…。といったお話。
◆ゲームプレイ
「Limbo」や「Inside」のように左から右にずっと進んでいく横スクロール型のアクション。
パズルもほどほどにあるが、近場にある足場を動かすような簡単なものばかり。アクションとパズルは添え物程度で、どちらかというと雰囲気を楽しむことを意識した作りになっている。
操作も複雑でなく、移動とジャンプ、そしてハシゴやレバーを操作する際のインタラクトのみ。ゲームの進行は、右へ移動して行き止まりになるとパズルの繰り返し。最初から最後まで一直線なので特に迷うことなく進められる。
特徴としては一本道ではあるけれどマルチエンド制な点。
道中で何度か遭遇するゴミに引っかかった動物を「助けるかどうか」によってエンディングが分岐する。ほとんどの人は無意識に助ける方を選択すると思われるが、動物の姿は小さくて見落としやすいのでグッドエンドを目指す場合は注意。
欠点はとにかくバグが多いところ。
物を動かした後に主人公の体勢が正常に戻らなくなり、そのまま後ろ向きで走ったり地面に埋もれたりするときがある。随所にあるせっかくの感動シーンも滑稽な体勢のせいで台無しになってしまうことがあってそこがちょっと残念。
良かった点
・シンプルで躓くことがないパズルアクション
・1周20分と軽めのボリューム
・マルチエンディング
・無料で遊べる
微妙だった点
・バグが多い
・日本語非対応(英文を読まなくてもストーリーは把握できる)
◆総評
29/100
地球が抱えている環境問題について視覚的に表現した作品。捨てられたゴミの山を歩きながら動物たちの生きづらさを目にし、プラスチック問題を放置したままにしておくと将来こうなってしまうのかと色々と考えさせられる。無料ゲームということで作りは甘い。キャラクターの動きはぎこちなくバグも散見され、ゲームとしての出来映えはいまいち。長くても30分ほどで終わるのでリアルな近未来を体験するにはちょうど良いかもしれない。