Capybara Spaってこんなゲーム
カナダのCozy Bee Gamesが開発したカピバラ温泉シミュレーション。
人里離れた山奥でプレイヤーが経営するのは動物たちを癒すスパリゾート。やってくるお客さんも人間の観光客・・・ではなく山で迷子になっているカピバラたち。歩き疲れたカピバラを温泉で迎い入れ、好物のニンジンでもてなし、思う存分スパを堪能してもらう。
そしてカピバラからの人気を徐々に高め、もっと受け入れられるように施設を拡張。ゆくゆくは森の動物たちの憩いの場となるような最高のスパを造ることを目指すゲームとなっている。
◆ゲームプレイ
やることはシンプル。一体のカピバラをお世話する流れは、
1、歩いているカピバラをバスタブまで運ぶ
2、欲しがっているニンジンや花をプレゼント
3、満足したカピバラを自然に帰す
たったこれだけ。操作もクリックのみ。時間の制約はなくシビアなリソース管理も求められない。経営ゲームとしてはかなり緩いシステムで超がつくほどまったりしている。
ゲームの9割以上はこの単純な作業を延々と繰り返すのだが、やっていて苦痛になるような作業感を伴わないところが本作の良いところ。温泉に浸かっているカピバラがとにかくかわいいのと、短期間で色々な施設や動物がアンロックされていくから一度始めると夢中になってしまい辞め時がわからなくなってくる。気づけば数時間やってしまうくらいには中毒性が高い。
リゾートスパに建てられる施設は、カピバラと小動物が入浴するバスタブ系、野菜・花・ボディーソープ・タオルを作る生産系、アイテムを飾る装飾系、作業を手伝ってくれる昆虫を飼う施設、と多種多様。
エリアはそこまで広くないので配置できる施設の数は限られているが、カピバラのもてなし方や稼ぎ方は自由。配置する施設によってリゾートスパの運用方法が変わり、プレイヤーの作業量にも影響する。
たとえば、バスタブを大量に配置することで多くのカピバラを受け入れられるようになり、うまく回せばコインと経験値を荒稼ぎできる。しかしその分、手を動かす回数が増えてカピバラの世話や作業に忙しくなる。こちらはクリックした分だけ得をする純粋なクリッカーのようなプレイ感。
一方でバスタブの数をできるだけ抑えて昆虫と生産系の施設の方を増やすと、昆虫だけで仕事が回るようになりほとんど自動でやってくれるようになる。ただ楽な分、昆虫の作業スピードは遅いので稼ぐ早さも落ちる。こちらはまったりとゲームを楽しみたい人向け。カピバラの運搬は手動でしかできないので完全な放置はできないがたまに覗いて作業する程度の半放置ゲームぐらいの感覚で遊べる。
こんな感じでプレイヤーが期待するリゾートスパが簡単に作れるようになっている。同じゲームでもクリッカーにするか半放置にするかプレイヤー側にすべて委ねられていて遊びの幅は広いと思う。
良かった点
・可愛く明るく平和的。のんびり経営シム
・マウスのみで操作が簡単
・時間の制限やリソース管理が求められないので自分のペースで進められる
・次々と色々な要素がアンロックされるため辞め時を失うくらい中毒性が高い
微妙だった点
・動物が頻繁に被るなど操作しづらく感じることがある
・経営ゲームとしてはやや物足りないボリューム(8時間で最大レベルに達した)
・クリックの範囲が少し狭くてたまにイライラさせられる
・日本語非対応(施設の説明だけ英文を読む必要がある)
◆総評
60/100
カピバラの可愛さと魅力にあふれるとてもカジュアルな経営ゲーム。
カピバラが温泉で癒されている姿にこちらも癒され、動物園みたくスパがどんどん賑やかになっていくのがまた楽しい。動物が好きな人やクリッカーがやりたい人におすすめ。