IS Defenseってこんなゲーム
ポーランドのDestructive Creationsが開発したアーケードスタイルのシューティングゲーム。
イスラム国が拡大して北アフリカを占領し、ヨーロッパに侵攻を開始した2020年という設定。プレイヤーはヨーロッパの海岸を防衛するために配備されたNATO軍の固定機関銃オペレーターとなり、海から上がってくるテロリストたちを撃ちまくるゲームとなっている。
◆ゲームプレイ
次々とこちらに迫ってくるテロリストに対して、機銃とロケットランチャーで対抗する。
固定機銃のため歩いたりといった移動はできないが、台をぐるぐると回して振り向いたりすることは可能で、後は見つけた敵をただ撃つ、というシンプルなシューティング。多少細かいエイムが必要だが、一直線に向かってくる敵に合わせて撃つだけなのでわかりやすい。
そして取っつきやすいゲーム性に加えて操作の方もシンプル。右クリックでズーム、左クリックで射撃、Rキーでリロード、SPACEキーでロケランと洗練されている。
基本は機関銃をただ敵に向かって撃つだけのゲームだが、しっかりと戦略性の方も持ち合わせている。
敵を倒した分だけ画面左にあるメーターが上がり、貯まったメーターを消費することでNATOから戦いの役に立つ支援を受けられるのだ。
メーターを1つ消費すると戦場に回復かロケランの弾が入った救援物資を投入。2つ消費すると一緒に戦ってくれる増援が登場。そして3つ消費すると味方ヘリが空爆を行うなどどれも非常に強力な支援ばかりで、これを状況によって使い分けることでより有利に戦える。
気を付けたい点としては、フレンドリーファイアがあるので増援→空爆とかやってしまうとせっかく来てくれた部隊がほぼ全滅してしまうので注意しよう。
敵を倒した経験値で強化要素もあり。
回復系、機関銃、ロケラン、サポートの4つのスキルツリーから欲しいスキルを選べる。最初のうちは1分持ちこたえるのもきつい難易度の高さとなっているが、スキルは永続パッシブ効果なので獲得するごとにぬるくなっていく。
テロリストを船ごと沈めたりあちこちで車両が爆発するなどカオスで楽しいシューティングなのだが、残念な点が2つ。
1つ目はマップが4つしかないこと。
敵と車両を規定数倒すと次のマップがアンロックされるシステムで、3~4時間もあれば全部終わってしまうのでゲームの寿命はそこまで長くない。
もう1つはクリアがないこと。
ゲームはエンドレスモードしかなく、最後は自分がやられる結末しかないので後味が悪い。プレイ中の爽快感は抜群なのだが、クリアの達成感はどこまでやっても得られない。
良かった点
・銃を撃つ気持ちよさに特化しており、敵のやられっぷりが良くて爽快
・NATOの支援による戦略性も備えている
・戦場が火の海に変わるド派手さ
・ゲーム性と操作がシンプル、頭を空っぽにして楽しめる
微妙だった点
・エンドレスモードしかなくクリアがない
・ボリュームが物足りない
・日本語非対応
◆総評
70/100
短時間の息抜きやストレス発散に丁度いい中毒性のあるシューティング。単純すぎるゲーム性で期待してなかったのに、いざやってみたらめちゃくちゃ面白い。何十時間もハマるような奥深さはないけれど、値段分の倍以上は楽しめた。カジュアルなシューティングゲームがやりたい人にはおすすめ。