「始皇帝の道へ:七雄の争い」の紹介レビュー 城を治めて領土を広げる戦略SLG

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始皇帝の道へ:七雄の争いってこんなゲーム

シンガポールに本社を置くMAX GAME PTE. LTD.が開発した中国春秋時代の戦略SLG

秦の始皇帝に見初められた名も無き小国の人物となり、戦で荒れ果てた城を治め、一から領土を広げていくという戦国シミュレーション。

ゲームプレイ

ゲーム開始と同時にプレイヤーには小さな城が与えられ、城中の施設をアップグレードすることで軍事力や生産力が発展していくシステム。

アップグレードには大量の資源が必要なのだが、支配した領土から税収として資源を思うがままに奪えるのがこのゲームの楽しいところ。

資源はリアル一時間ごとに自動で回収されるので、放置ゲームのように勝手に資源が貯まっていく。もちろん、土地を奪えば奪うほどその分だけ税収が増え、より多くの資源が集まってくるので攻めた後の見返りは大きい。

マップは他プレイヤーと共有マップで、一つ一つの土地はマス目になっている。最初は自分の城に接している土地しか攻めることができないが、支配したマスと接したマスを攻めてさらに領土を広げていける。

それぞれの土地は石や鉄など採れる資源に違いがある他、レベルも異なり高いレベルほど高級資源が眠っている。

何もない土地は10資源/時間、レベル1の土地なら40資源/時間、レベル2の土地なら160資源/時間と回収できる資源量にかなり違いがあるので、ちょっと無理してでも高レベルの土地を支配した方が効率良く資源が集まる

また、マップ上には他にもたくさんの拠点があり、特に自城の近くにがあれば要チェック。

村と土地を繋げておくと貿易が始まり荷馬車が行き来して儲けられる他にもサブクエストが受けられるようになったりといった利点がある。

戦闘

プレイヤーは攻撃に向かわせる部隊と攻撃対象を設定するだけでよく、戦闘中は自動。戦闘自体はあっさりしているが、スキルと武将の兵科が細かく戦略面に特化している。

武将の入手はガチャから。無課金でも12時間ごとに有料ガチャがタダで引けるのが良かった。

そして武将について詳しく書かれた「武将列伝」が面白い。最高レアの金武将が出たときは春秋時代のファンでなくとも金武将になった理由を知りたくてついつい読みたくなる。

PVP

他者との競争で課金を煽られるタイプかと思いきや、PVP要素は薄めでどちらかというと協力プレイの方が盛ん

特にクランによる県城の攻略は大人数が入り乱れて規模が大きく壮観。活動が活発なクランに入ったときは是非参加してみてほしい。

良かった点

・攻めるための条件や制限が緩く、工夫次第でいくらでも資源を増やせる
・勢力拡大、内政、サブクエストとやれることが多くて飽きない
・武将列伝など歴史資料が充実
・無料で遊べる
・日本語対応

微妙だった点

・UIがごちゃごちゃで無駄なものが多い
・建物同士の重なりやキャラが土地が重なると操作性が悪くなる
・戦による経験値が雀の涙程度しかなく武将の育成が辛い
・タイトル名にもなっている秦の始皇帝の出番が最初だけで存在感がない
・課金圧が強めで、ログインする度に課金ページが出てくる

 

総評

55/100

三国志のシミュレーションはよく見かけるが、秦の始皇帝が頭角を現し始める春秋時代がテーマというのが目新しい。登場する武将たちも新鮮。ゲームとしては毎日少しずつ領土を広げていくのが面白くコツコツとやれる人向け。信長の野望はコンテンツがまだ少なくてすぐにすることがなくなってしまったが、こちらは色々と充実していてやれることが尽きないのが良かった。RTSや歴史好きにはおすすめ。

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