「SiN Episodes: Emergence」の紹介レビュー サイバーパンクな街で激しい銃撃戦を繰り広げるシングルFPS

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SiN Episodes: Emergenceってこんなゲーム

アメリカのRitual Entertainmentが開発した、サイバーパンクな街を舞台に逃走劇と激しい銃撃戦を繰り広げるシングルFPS

あらすじ

舞台は東京とニューヨークとサンフランシスコをごちゃ混ぜにしたような近未来都市。

警官ブレイドは巷で出回っている「U4」という人類の進化を加速させる突然変異誘発剤の製造元について嗅ぎまわっていたところを何者かに捕まり、机に縛り付けられ、ゲームはブレイドが怪しげな女性に中身不明の注射を射たれるシーンから始まる。

その後、相棒に救出されてなんとか建物から抜け出し、2人で世界征服を目論む大企業に立ち向かっていくという物語

ゲームプレイ

古いゲームでありながらシステムは今でも通じるFPSで、企業から差し向けられた兵士や手下を撃ちまくって大都会の先に進んでいく。

日本語がないのでストーリーや会話の理解は難しいが、目的地への誘導がうまく、攻略するだけなら英語を読まなくてもなんとかなる

ソースエンジンで作られているというのもあってHalf Lifeとの共通点が多く、銃の手触り、敵AIの挙動、落ちているほとんどの物を持ち運びできるなどインタラクティブなところも含めてすべて引き継いだような感じ。ストーリーの方もなにかと似通ってるので、Half Life好きなら同じような感覚で楽しめる内容になっている。

ただし、Half Life並みの骨太な作りではなく、かなり軽めの作り。ロケーションや敵の種類も少ないし、銃なんてたった3種類しかない。中盤までほとんどピストルしか使わないので地味な銃撃戦がずっと続き、爽快感と戦術面も薄くFPSとしてはいまいち物足りない。

難易度

何度もゲームオーバーになるような難易度でもないので、FPSをしたことがある人なら普通にクリアできるレベル。

難易度の設定はなんと10段階。自分で決めることもできるが、射撃の正確さや受けたダメージがゲームに反映され自動で設定されていくというのもユニーク。

やられてしまうとセーブ地点まで戻されオートセーブだとステージ最初からになるので、小まめにセーブしておくといいかもしれない。

良かった点

・近未来感のある街並み
・キャラが魅力的で良い
・誘導がしっかりしている

微妙だった点

・使える銃がピストルとアサルトライフルとショットガンのSFらしくない3種類のみ
・敵やロケーションの種類が不足しているのもあってFPSとしては地味
・続編の開発が頓挫したのでストーリーが未完
・日本語非対応

総評

52/100

Half Lifeを強く意識したフォロワー作品として見ればまずまずのFPS。キャラが強烈でもっと見たいと思える内容だったが、続編がないのでストーリーを追う意味がないというのがちょっと悲しい。クラシックなFPSがやりたいときにはおすすめ。

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