お化け機関車が襲ってくる一人称視点ホラー「Choo-Choo Charles」の紹介レビュー

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Choo-Choo Charlesってこんなゲーム

弱冠20歳のデベロッパーGavin Eisenbeiszが1人で制作した一人称視点のホラーゲーム

主人公は赤字が続く博物館の経営者で目玉となる展示物に飢えていた。そこで旧友と協力し博物館を立て直すため化け物が棲むといわれるアラネアルム島に赴く。だが島に着いてまもなく噂の化け物が2人を襲い、旧友はあっさりと食われてしまう。一人残された主人公は、列車で島中を移動しながら戦略を練り、島の人々を恐怖に陥れている人食い列車「チャールズ」を見つけリベンジに挑むことになる。

列車で移動

普通に足で走っても結構速いゲームなのだが、島の全域に線路が繋がっていて列車がリスポーン地点にもなるため、列車での移動が基本になる。

列車の操縦は初心者でも簡単にできるものになっており、発車、停車、バックの3つのレバーを操作するだけ。基本的に発車したあとは目的地まで待つのみで、周りの景色もゆっくり眺められるので何気にこの列車を走らせるというのが非常に楽しかった。たまに線路が分かれていることがあり、その時は列車を降りてレバーを操作する必要がある。

チャールズ

本作一番の特徴は敵が列車×蜘蛛のハイブリッドなモンスターという点。

ホラーゲームにおいて敵の見た目は大事だと思うが、そこに関してはインパクト強烈な本作は満点に値すると思う。闇堕ちしたトーマスみたいな顔で、8本の足で動きながらこちらに向かってくるのがとにかく気持ち悪い。ゲームプレイ中はどこかれかまわず襲ってくるのだが、その前兆に鳴る汽笛は死の宣告に近いものがあり、子供だったら今後トラウマになるんじゃないかと思うほどの恐怖に変わる。襲われたときは列車の最後尾に取り付けられた機関銃などで一応攻撃はできる。ただしいくら攻撃しても倒すことはできず、うまくいってもしばらくチャールズの動きを止めるくらいしかできない。

列車を降りると無防備で武器もなく道中でチャールズに出くわすとまず逃げられない。

一度こうなってしまうとおとなしく食べられて列車からのやり直しになる。ここはもうちょっと抗える手段が欲しかったところ。

クエスト

島を舞台にしたオープンワールドでマップには最初からNPCがどこにいるか表示されている。NPCは色分けされていて青は必須クエスト、赤は武器クエスト、オレンジは普通のサブクエストとわかりやすい。

必須クエストでは各地の鉱山からチャールズの卵を持ち出す計画を実行することになる。

しかし島にはチャールズを保護しようとする少数勢力がおり、卵の近くをショットガンで武装した兵士がうろついている。こちらは武器がないのでステルスで見つからないように進んで最奥にある卵を盗むのだが、主人公は意外にタフでショットガン3発ぐらいは耐えられるので強引に突破することも可能。一度卵に触れさえすればやられて戻ってもインベントリに入っているのでそこまで難しくはなかった。

強化

主人公ではなく列車の強化だけできる。
クエストの報酬などで獲得できるスクラップを使って列車のHP、移動速度、攻撃力、防御力をアップグレードしていく。

良かった点

・チャールズの強烈なビジュアル
・サブクエストもなかなか怖い
・列車の操縦もクエストも難しくない
・列車を走らせて島中を巡るのが楽しい
・日本語対応

微妙だった点

・値段のわりにボリュームが短い(2時間でクリア)
・NPCの動きや目線がぎこちなく気になる
・おつかい的なクエスト多め
・歩いてるときにチャールズに遭遇しても何も抵抗できない

 

◆総評

67/100

敵のデザインと列車で移動できるゲーム性が良かった。でも内容自体はあっさりしていてやりこみ要素などはなく値段分ギリギリ許せるぐらいのボリューム。世界観とB級ホラー具合がちょうどよくハマって面白いのでおすすめ。

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