部屋に突然現れたハッチの謎を解く一人称視点ホラー「Hatch」の紹介レビュー

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Hatchってこんなゲーム

日本のNekoromorphが開発した一人称視点のステルスホラー

自室に突然ハッチが現れたことをきっかけに、そこから主人公の身の回りで不可解な現象が次々と起こり始める。

主人公はこの家で暮らす次男。家族は留守のようでプレイヤーは一人家に残された次男を操作し、家の中を探索しながらハッチの謎を解き明かすことになる。

世界観

これが問題となっている「ハッチ」。
主人公が起きたときにはすでにあったらしく、部屋のど真ん中で異様な存在感を放つ。自然に作られるものでもないし、誰かが勝手に取り付けたとしても二階の一室に作るのは明らかにおかしな構造。さらに、ハッチが現れてからというもの主人公はおかしな現象に悩まされているらしく、家の外に怪しい人がいる、ネットに繋がらない、なぜかずっと夜が続いている、とここ数日の出来事を日記に綴っている。

家族が出かけているので部屋の外はしんと静まっている。
家は一般的な二階建て住宅で、ところどころ段ボールが山積みされているのが目に入り、最近引っ越してきたのかな?という感じ。家の構造の特徴としては部屋以外の行き止まりがなく、家の中をぐるぐる回遊できる作りになっている。

ゲームプレイ

探索とチェイスを主軸にしたゲーム性で、謎の侵入者から隠れながら与えられたタスクをこなしていく。「洗面所に行け」「部屋に戻れ」などタスクの内容が表示されるのでどこに行けばいいかすぐにわかる。また、家がそんなに広くない上に目標地点も光っているから迷うことはほぼなかった。

もしタスク中に侵入者に見つかった場合は、ゴミ箱やロッカーに隠れてしばらくやり過ごすのだが、見られている状態で隠れると見つかってしまう。曲がり角で視線を遮ってから隠れると安全。最初の侵入者は主人公より足が遅いから回遊動線のぐるぐる間取りを利用して簡単に逃げれるが、中盤以降は足の速い侵入者が現れて徐々に難易度は上がっていく。

良かった点

・いきなりのジャンプスケア、侵入者とのチェイスと怖い要素はしっかりと押さえられている
・答えはプレイヤーの解釈次第といった感じで考察しがいのあるストーリー
・初見でも2時間程度でクリア可能
・難易度はイージー、ノーマル、ハードの中から選択できる

微妙だった点

・侵入者はタスクを先回りするキャンパーで一度そこから引き剥がす必要がある
・鍵や梯子など一部のアイテムは微妙なところにあり見つけづらい

 

総評

56/100

ネタ強めでギャグなのかホラーなのか悩まされる場面もあるが、チェイス中はスリルがあってなかなか怖かった。中盤から明かされていく家族を巻き込んだストーリーも面白い。侵入者がいる中でいつもと変わらない日常を送るように食事や掃除や洗濯する主人公の行動は不可解だったが、最後はそれらすべての謎が繋がって「そういうことか」と納得させられた。全体的に見れば値段相応で、めちゃくちゃ完成度が高いということはないけれど2時間ほどで完結する小粒なホラーゲームとしてはおすすめ。

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