サンセット・ルートってこんなゲーム
◆ゲームプレイ
船室にキャラを配置してお金を稼ぐローグライク交易ゲーム。
①目的地を選択→②ガチャで船員を雇う、というやりとりを繰り返しちょっとずつ稼ぐのがゲームの流れ。5ターンごとに少しずつ上がっていく税金を支払うと継続でき、払えなくなってしまうとゲームオーバーとなる。
①目的地を選択
3つの行き先を提示され、予想収入などを参考にその中から船で次に行く場所を決める。
目的地に着いた後は積み荷を売却し、代わりにその場所の交易品が船に積まれる。収益だけでなく取引する交易品のジャンルにも注目で、「扱っている交易品」によって少なからず周辺に影響を与え、その後の世界の行く末も変わる。
基本的には武器ジャンルの物は高く取引されるので銃などが売られている場所に行きたいところだがそうすると周りの勢力らの関係が悪くなり戦争が早まってしまう。逆に食物を取引すると世の中が平和的に。
最終的にはどちらのルートでもクリア扱いになるので問題ないが、エンディングの内容にもこだわるなら扱う交易品もしっかりチェックする必要がある。
②ガチャで船員を雇う
1ターンに1回ガチャで船員のキャラを雇える。
船員には積み荷の量を増やす「貿易力」ステータスと特定の場面で発揮する個性的な能力をそれぞれが持っている。レアリティが高い船員ほど優秀だが、序盤はまず来てくれない。ガチャによる運要素が強いゲームだけど、税金を支払った後に必ずレア以上が出てくるカードがもらえるので多少はお目当てのキャラが狙いやすくなっている。
手に入れた船員は9つの船室に配置する。
シナジーや良い組み合わせを考えながら配置していく。船員は10人以上雇えるが、あぶれた船員は甲板に配置され貿易力が-2になってしまうので注意。
◆コスパ良し
価格破壊と言いきってもいいぐらい内容のわりにとにかく安い。120円という缶ジュースと同じ値段で買えてしまう。
ボリュームの方も優れたリプレイ性とやりこみ要素でそれなりに長く遊べる。1回のプレイは10~15分とお手軽で、クリア後は段階的に難易度を上げられる。5段階クリアするのにおよそ3時間ぐらいかかったがエンディングや実績など色々残っていてまだまだ遊べる。また、将来的にコンテンツの拡大と無料DLCが約束されているので、今後の展開にも期待が持てる。
◆ゲームバランスは値段相応
船員が去ったときに貿易力が+3される「姫君」というキャラがあまりにぶっこわれていて他のキャラの存在感は薄い。難易度を上げていくとそれがより顕著に現れ、姫君以外の構成は考えられなくなってくる。
そういった点でゲームプレイの浅さとキャラのバランスの悪さを感じるが、値段を考えるとまぁ許容範囲といったところ。
良かった点
・キャラのかわいさや音楽に癒される、雰囲気がとても良い
・1プレイが短くお手軽
・マウスでぽちぽちっとあまり深く考えずにできるカジュアルさ
・何度でも遊べるリプレイ性
・120円という破格の安さ
・日本語対応
微妙だった点
・キャラの能力、バランスの悪さ
◆総評
64/100
値段も含めて考慮すると良作。
操作性とテンポが良く、ゲームプレイの浅いところを気にしなければかなり遊べる。安くて手軽に遊べるのでおすすめ。