荒廃した地を冒険する2DオープンワールドRPG「9th Dawn III」の紹介レビュー

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9th Dawn IIIのトレイラー動画

9th Dawn IIIってこんなゲーム

概要

・イギリスのValorwareが開発、2020年10月6日にリリース。

ゲーム内容

ゲームプレイ
「9th Dawn」シリーズ第3弾。

話は繋がっていないので前作をやらなくても問題なし。舞台はおぞましい数のモンスター、腐敗した王国、そして呪いによって荒廃した地セダルティア。

プレイヤーは小さな村の地下室で目覚めた主人公となり、古代から伝わる予言を実現してこの地を悪から解放するため旅立つことになる。

ゲーム画面は2Dの見下ろし視点だが、マップがとにかく広く、ダンジョンと村があちこちに点在する巨大なオープンワールドになっている。

メインストーリーはもちろん、村に行くと人々からサブクエストを頼まれることがあり、その内容に沿ってダンジョンを攻略していく。時間の概念があってゲームプレイにはほとんど影響ないが、夜だと村の人たちがいないこともあるので買い物や会話をしたいときは昼まで待つ必要あり。

オープンワールドRPGとしてよくある要素は一通り揃っていて、採掘、鍛冶、釣り、料理、調合などサブアクティビティが充実している。さらに、モンスターを10体までテイムすることができ、一人だけ仲間になるNPCと合わせれば20体まで連れて歩ける。モンスターのレベルをリセットするとレベルが下がって一時的に戦力は落ちてしまうが、初期ステータスが上がってより強く成長していく仕組みになっている。

マップにはストーリーに関わるものから全く関係ないものまで大小さまざまなダンジョンが存在し、序盤は一本道だが、ダンジョンを攻略することでその先にあるファストトラベル地点やショートカットを開放して行けるエリアが広がっていく。

ダンジョン内は探索や戦闘以外にも採掘できる場所やスイッチで扉を開くギミック、スキルポイントアイテム、ネームドボス、宝箱などが待ち受ける。特に重要なのがスキルポイント。主人公のレベルが上がってもステータスしか上がらないので、各ダンジョンを巡りポイントを獲得することで主人公のアクティブスキル、パッシブスキルが強化されていく。

 

総評
67/100

開発者はたった一人とのことだけれど、そんな風に思わせないほど2DオープンワールドRPGとしての完成度は高くボリュームもかなりある。クラフトもいろいろありレベルを上げていけばなんでも作れるようになるが、バランスの方はいまいち。序盤から覚えられるヒールは瞬時にHPをフルに回復するから、調合や調理の意味をなさなくなるし、近接系や弓は魔法に比べるとスキルの種類も少なく非常に弱いので鍛冶もあまり必要に感じなかった。シリーズの過去作もそんな感じで、今作も特にナーフとか無いことからこのバランスが開発者の想定通りのバランスになっていることは明らかなのでこの大味な仕様を楽しめるかどうか、といったところ。強スキルを使って敵を一網打尽にしていくのは快感で、個人的には楽しめたのでおすすめ。

ゲームの操作

ゲームコントローラー、マウスキーボードで操作します。

良かった点・微妙だった点

良かった点

・ダンジョン攻略とサブアクティビティが豊富にあるオープンワールド
・スキルツリーによるビルド要素
・おびただしい数の敵との戦闘
・モンスターをテイムしまくってわちゃわちゃした冒険もできる
・コントローラー操作が快適

微妙だった点

・大味なバランス
・各村にあまり個性が無い
・日本語非対応(ストーリーはあるけれど、クエストやスキルの説明が読めれば進行に問題なし)

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