太閤立志伝Ⅴ DXのトレイラー動画
太閤立志伝Ⅴ DXってこんなゲーム
概要
・日本のKOEI TECMO GAMESが開発、2022年5月19日にリリース。
ゲーム内容
・ゲームプレイ
KOEIの歴史シミュレーションゲームといえば自勢力を拡大して天下統一を目指す「信長の野望シリーズ」が有名だが、「太閤立志伝」は武将ひとりに焦点が当てられていて、選んだ武将を操作して武士・商人・忍者・海賊・剣豪などの職業に就き、それぞれの職業で立身出世を目指すゲームとなっている。
信長の野望とのもう一つ大きな違いは「札」の概念があり、手に入れた札によって合戦や個人戦で技として使えたり、キャラが何かしらの活動したときにその効果が上がったりする。
また、ゲーム内で仲良くなった武将(一部の武将は特定の条件を満たす必要あり)からは武将の札をもらえ、次回からその武将でプレイすることが可能。札はキャラの能力や技に影響を与えるほか、札をたくさん手に入れるとストーリー(ゲーム開始時期の変更)が追加され、新武将が作成できるようになるといったゲームの機能も解放されていく。
複数のエンディングを見ると今まで手にした札を最初から何枚か持ち込めるようになるため、周回する度に便利だけど獲得するのが面倒な札(移動速度が上がる忍術とか)を取りに行く手間を省けるようになる。
札は仲の良い武将や町の各施設で技能師事することで獲得。
技能師事は修行のようなものでミニゲームによって行われる。ミニゲームはどれもシンプルだけど今の基準からすると面倒なものも多く、このゲームが好きな自分でもしんどいなと思うものがいくつかあるので、DXからやろうとしている人にはよりきつく感じるかもしれない。
設定から特定のミニゲームをスキップするようにできるので、きつかったら迷わずスキップ推奨。個人的には弓矢、開墾、合戦が苦手で常にスキップにしている。
・武士プレイ
2ヵ月に1度、城に家臣たちが集まり大名から主命(仕事)を受け、仕事の出来映えによって勳攻が与えられる。
仕事をさぼって兵糧売却のお金をくすねたり、逆に全力で仕事に取り組んで勳攻を上げ足軽組頭→足軽大将→侍大将→部将→家老としたっぱから出世街道をばく進するプレイも楽しい。合戦だけでなく内政や調略、外交などやることが多くて総合的にいろんな能力が求められる。
そのため、技能師事できる人物と仲良くなる必要があり、意外と人脈が重要になってくる。武士プレイではどのようにストーリーを進めるかその方向性の自由度が高く、
・史実通りにプレイして歴史を追体験する(史実プレイだとイベントもたくさん見れる)
・歴史上の重要なイベント(本能寺の変など)を回避して違う世界線の日本の未来を見てみる
・この時代の不遇だった武将や目立たなかった武将を鍛え上げて天下一を目指す
みたいな遊び方もできる。
無印との違いは、CPUが好戦的になり、優秀な浪人をしっかりとスカウトするようになって難易度もそれなりに上がった。合戦では風林火山もしくは毘沙門天のスキル一強だったのが、千成瓢箪などの合戦札が増えて戦略の幅も広くなった。
最初に選べる武士は豊臣秀吉だけ。秀吉が幕府を開けなかった理由や柴田勝家らと反目した経緯が知れたのが個人的に面白かった。
・剣豪プレイ
刀の修行を積んで自分の道場を開き、全国の有名な剣豪に戦いを挑んで門下生を増やす。
名声を上げて名実共に最強の剣豪を目指すモード。京で毎年開かれる武術大会に出場したり、自分の刀の流派を興して全国に広めたりできるのが楽しい。
山賊や武力が低い武将はこちらに向かって突っ込んでくるだけだが、剣豪クラスの武将はしっかりと立ち回ってくるので読み合いが発生する。
最初に選べるのは柳生宗厳という強キャラ。上泉信綱を筆頭に他の剣豪キャラはそれ以上に強いため、剣豪プレイはずば抜けて難易度が高い。
・商人、海賊、忍者プレイ
主人の大名をサポートして天下統一を目指すモード。
忍者は敵対する大名の城で諜報活動したり主人の援軍に向かって戦ったりするプレイになる。忍者の里は全国各地にあり、それぞれ固有の忍術を持っていて魅力的だが、一度その勢力から離れようとすると抜け忍として扱われちょっと厄介なことになる。最初に使えるのは服部半蔵でストーリーがなかなか良い。
商人と海賊はあまり覚えてないので割愛。
・医者、鍛冶屋
一応エンディングはあるが、フィールドで薬草を摘んだり砂鉄を掘ったりする時間がほとんどでちょっと地味。
メリットは勢力に属さないため、他の職業との両立ができる点。今でいう副業みたいなもので空き時間にコツコツできる。
・総評
90/100
PSPの無印の方でやりこんでいたが、
PSP版の欠点であるイベントの少なさをイベコンでカバーでき、当時より画質も良くロードも爆速で快適に遊べた。作成した武将も合わせるとざっと1000人以上の主人公がおり、いろいろな職業があって職業ごとに遊び方も変わるのでリプレイ性が高く何周でも遊べるゲーム。札を収集するのも熱中度を高める要因になっていて、特定の条件でしか手に入らないレア札集めは収集好きにはたまらないし、しかもそれを次のプレイに引き継ぎるのも嬉しい。良くなかった点はPCなのでマウス操作でやりたかったが、これが最悪でそもそもどこをクリックするのかがわかりにくい。確認するときに画面中央で「はい」「いいえ」を選択するのもちょっと面倒。まだコントローラーの方がやりやすいかなと感じた。あと全体的に古くさくて合戦のテンポの悪さとかミニゲームの仕様をもっとなんとかしてほしかった。無印で慣れてる人には問題ないけれどDXから始める人はついてこれない気がする。
ゲームの操作
ゲームコントローラー、マウスキーボードで操作します。
良かった点・微妙だった点
良かった点
・戦国時代を追体験したり歴史を作り変えてIFの世界線を見てみたりとさまざまな遊び方ができる
・主人公の数が豊富でリプレイ性が高い
・山ほどある札の収集で目的が尽きない、次のプレイに引き継げるメリットがあるため集めがいがある
・200時間遊んでもまだまだ遊べるボリューム
・イベコンで好きなようにイベントを追加できる(導入は少し面倒)
・手に入れた小物やアイテムの説明が細かく読んでいて飽きない
微妙だった点
・全体的に古くささが否めない
・マウスの操作性